阪神・上本 2戦連続猛打賞!4打点“めっちゃカッコいいやん”

[ 2018年5月4日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4―2DeNA ( 2018年5月3日    甲子園 )

<神・D>メッセンジャー(右)にかつぎ上げられる上本
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 子どもたちの大ヒーローだ!!阪神の上本博紀内野手(31)が3日のDeNA戦(甲子園)で決勝打を含む3安打4打点。2試合連続の猛打賞で、全打点をたたき出す大暴れをみせた。

 今季最多4万6596人が、めっちゃカッコいいやんとのまなざしを向ける。上本が逆転打も、そしてダメ押し打も放った。凡打が一度も無かった全4打席。それでも甲子園のヒーローは、いつものようにサラリと言ってのける。

 「来た球を打とうと思っていた。常に目の前の1球とかを大事にして、1球1球をおろそかにしないようにしています」

 初回先頭で二塁内野安打。3回2死からは四球で出て、二盗に成功。そして0―1の2死一、二塁だ。直前にメッセンジャーが中前打でつないだ打席で、左腕・東の初球カーブを中越えに二塁打。一塁からメッセンジャーも長駆生還し、逆転の2点打となった。

 「メッセンジャーがホームまでかえってくれた。いつもメッセの熱い気持ちに、全員が引っ張られている」

 自身のことには謙虚でも、仲間を持ち上げる姿は美しい。メッセンジャーからも「必ずやってくれると思った」と感謝された。

 2―1の7回1死満塁でも代わった右腕・三嶋から2点左前打。「三振だけは避けようと思った」。チームメートがつないだ好機では、いっそうの集中力を発揮する。

 昨年11月9日に不安を抱えていた右足首の手術に踏み切った。過酷なリハビリにも耐え、始動は鳴尾浜。寒空の下で来る日も来る日も一人でグラウンドを走る姿があった。春季キャンプも2軍スタート。それでも首脳陣は1軍の絶対戦力として考えていた。「あの必死な姿勢はチームにとって必要」とは片岡ヘッドコーチの言葉だ。

 打率は・410に跳ね上がった。先発出場すれば8試合連続安打で、31打数15安打(・484)と猛打の1番打者が打線を勢いづけている。「迷惑をかけるときが多いので、たまにはいいかなと思います」。今季初のお立ち台では珍しく笑顔もみられた。3連勝で貯金1、チームを2位に押し上げた。

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