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イチロー 会長付特別補佐に 今季ラストゲーム後、目を赤くした弓子夫人と抱擁

ア・リーグ   マリナーズ2―3アスレチックス ( 2018年5月2日    シアトル )

<マリナーズ・アスレチックス>9回、空振り三振に倒れるイチロー(AP)
Photo By AP

 マリナーズのイチロー外野手(44)が球団の会長付特別補佐に就任した。3日(日本時間4日)に球団が発表した。選手としては今季の残り試合は出場しないことも判明。マリナーズのディポト・ゼネラルマネジャー(GM)は「イチローの存在によってチームが勝つ可能性は高まる。彼の存在価値を余すところなく確保したかった」との声明を出した。

 今季最後のプレーとなった2日(同3日)のアスレチックス戦は「9番・左翼」で先発出場し、3打数無安打、1四球1得点だった。試合後、節目の試合でしか観戦しない弓子夫人が、クラブハウスの外でイチローを待っていた。2人は歩み寄って抱擁。笑顔の夫と対照的に、孤高の天才を支え続けてきた妻の目は充血していた。

 最後の打席は9回1死一、二塁と逆転サヨナラの好機に97マイル(約156キロ)を捉えて鋭いファウルの後、96マイル(約154キロ)直球を空振り三振。左翼守備では2回にライナーを好捕した。次戦以降はベンチ入りの25人枠から外れ、練習しながら選手らをサポートする。

 しかし、イチローの野球人生には続きがある。3月の復帰会見で「今、マリナーズが必要としていること、僕がそこに力になれるのであれば何でもやりたい」と語った球団への恩返し。マ軍との生涯契約だ。関係者によると、メジャーでも極めて異例の契約内容。現役は「最低でも50歳」と話す通り、来季以降にチームの一員として故障者が出た場合などに選手としてプレーする可能性があるという。一方、この契約により日本球界に戻る可能性はなくなった。

 古巣復帰が正式に決まったのは3月7日。右ふくらはぎの張りにも見舞われながら、5年ぶりの開幕スタメン出場を果たした。一方で、2日現在で15試合に出場して打率・205、0本塁打、0打点と数字は残せず。しかし、豊富な経験やムードメーカー的な言動で若いチームメートらを支え、ここまで17勝12敗とチームの好スタートに貢献。かつての球団の象徴、将来の米国野球殿堂入りが確実な功労者という意味もあわせ、生涯マ軍で働いてほしいという声が球団内で強まっていた。

 マ軍はイチローがデビューした01年を最後に16シーズン、プレーオフから遠ざかっている。これは米4大プロスポーツ界で現在、最も長く続く低迷だ。3月の入団記者会見。イチローは「それまで当たり前のようにあったものが全くそうでない、特別なものだった」と感慨深げに話した。日米通算4367安打、メジャー通算3089安打をはじめ、あまたの偉業を残したレジェンドが、最も愛着のあるチームを再建するためにひと肌脱ぐ。

[ 2018年5月4日 05:30 ]

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