大谷VSイチロー消滅 7日マリナーズ戦登板濃厚も夢対決ならず

[ 2018年5月4日 04:00 ]

ア・リーグ   エンゼルス10―7オリオールズ ( 2018年5月2日    アナハイム )

<エンゼルス・オリオールズ>4回1死一塁、シモンズの適時二塁打で一気に生還する一走・大谷
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 エンゼルスの大谷翔平投手(23)とイチローの夢対決は消滅した。大谷は2日(日本時間3日)、ア・リーグで4月(3月含む)の月間最優秀新人に選出。オリオールズ戦では捻挫した左足首の不安を感じさせない走塁を見せ、次回登板は6日(日本時間7日午前5時10分開始)のマリナーズ戦が濃厚となっただけに、ファンからも、ため息が漏れそうだ。

 大谷にとって、イチローは少年時代からの憧れだった。「イチローさんと(対戦)できる選手っていうのは凄く限られている。そういう機会がもしかしたらあるというだけで凄く楽しみ」と目を輝かせた。また、イチローも「僕が対戦できるように頑張るしかない」と話していた。日本人野手のパイオニアと二刀流で世界を驚かせる若武者の対決は日米で大きな話題となるはずだった。

 大谷の次回登板は6日(日本時間7日)のマ軍戦が濃厚となった。これまでは登板4日前に軽めに、2日前に本格的に投球練習をして試合に備えてきたが、ソーシア監督が4日(同5日)にブルペン入りして強い投球を行うことを明かした。2日にブルペンで20球を投げた大谷は「勝ちに貢献できるように、調整をしっかりしたい」と表情を引き締めた。その目はイチローとの対戦も見据えていた。

 メジャーデビューから1カ月。投手では2勝(1敗)、打者では打率・341、4本塁打、12打点をマーク。2日には月間最優秀新人に選出され、オリオールズ戦後に「凄く光栄だし、まだ始まったばかりですけど、いいスタートが切れたのは良かった」と喜びを口にした。日本選手では12年レンジャーズのダルビッシュ(現カブス)以来、6人目の快挙。同賞はイチローも01年の新人時代の4月に獲得していた。

 「5番・DH」で先発出場したオ軍戦では2度目の無安打に終わったが「いいアプローチの仕方は各打席できていたかなとは思う」と話す通り、当たりは悪くなく、走塁では、4回に次打者シモンズの二塁打で快足を飛ばして生還。4月27日に捻挫した左足首の不安も払しょくするプレーだった。

 「マックス(全力)まではいっていないけど、それなりにしっかり走れたんじゃないかな」と大谷。イチローはいないが、同地区のライバルであるマ軍に勝利することに集中することになる。

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