金本監督 大山を二遊間で試す 肉体改造も「大器の予感ある」

[ 2017年10月20日 05:30 ]

ノックを受ける大山
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 和製大砲候補を、大改造だ。阪神・金本知憲監督(49)が19日、来季以降の起用パターンの幅を広げるべく、今オフは大山悠輔内野手(22)に二塁、遊撃の練習をさせる考えを示した。加えて体重を減らすことなく体脂肪を落とす肉体改造にも着手させ、振る力を強化する。今オフは手塩に掛けて、ダイヤの原石を磨き上げていく。

 金本監督が大山のさらなる可能性を引き出すべく、一つの方針を示した。秋季練習、キャンプで二塁、遊撃を練習させるプランだ。

 「コーチとも話し合って、練習はさせると思うよ。ショートもセカンドもサードも外野も。どこでも。さすがに二遊間は厳しいかも分からんけど、久慈も平田さんもいるから、適性を見てもらって」

 今季、新人ながら5番14試合を筆頭に36試合で先発クリーンアップを務め、来季も中軸の一角候補として期待される大山。今季は助っ人不在のチーム事情から主に一塁手で起用された。だが球団は来季の一塁手には外国人を据える方針で、韓国ハンファのウィリン・ロザリオ内野手の獲得を目指している。三塁も鳥谷が健在。外野も福留、糸井を筆頭に中谷、俊介、高山ら候補がズラリ。そこで二遊間を試す。実は今季も打撃優先で1試合のみ二塁で先発起用されており、適性を見いだすことができれば、起用パターンを一気に激増させることが可能だ。

 並行して肉体改造も推進させる。1年目の今季は体重増に励んだ結果、87キロまで増量に成功した。身長1メートル81の大山にとって、その数値は理想的。だが体脂肪が15〜16%と高い。そこでトレーニングにより、体重を落とすことなく体脂肪のみを10%前後まで減らす。指揮官も「体脂肪を10%くらいに落として今の体重くらいがスーパーのベスト体重」と言う理想的ボディーに鍛え上げる算段だ。

 体が変われば、スイングも変わる。元来、技術には光るものを持っており、そこに振る力が加わることで、球団待望の和製大砲誕生の日も近くなる。指揮官が「すごい大器の予感はあるね。大きいのを打てる選手になってほしいし、大きく育てたい。(将来の4番)候補になってくると思う」と大きな期待を寄せるダイヤの原石。今オフの期間に、ピカピカに磨き上げていく。(惟任 貴信)

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