【東尾修 視点】西武・森 イケイケの局面で四球選べる冷静さ

[ 2017年8月16日 08:51 ]

パ・リーグ   西武17―8楽天 ( 2017年8月15日    メットライフD )

ファンとハイタッチをする森
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 初球打ちの2本の適時打。いずれも森らしい積極性が発揮されたが、一方で冷静さも併せ持っていた。6回に山川、永江が連続本塁打を放った直後の打席。「ようし、俺も」とがっついてもおかしくなかったが、フルカウントから外角球をきっちり見送って我慢強く四球で歩いた。荒れた試合展開。それでも雑な打撃をしなかったことが続く外崎の2ランを呼び込み、大量17点の攻撃につながった。

 計13四死球。西武打線は制球に苦しむ楽天投手陣のボール球に手を出さず、見極めを徹底することで追い込んでいった。そんな中で森の初球打ちは見事なアクセントとして光ったが、状況に応じて我慢もできる。相手投手は厄介だろう。

 まずは2位・楽天を追いかける中で、森は非常にいいタイミングで復帰した。右の山川との左右2人は破壊力満点。下の順位を見る必要がない状況で、貯金20を最低ラインにどこまで上積みできるかが勝負だ。

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2017年8月16日のニュース