前橋育英・丸山、びっくり“6球セーブ” 試合後は足がけいれん、医務室へ

[ 2017年8月16日 16:18 ]

第99回全国高校野球選手権大会第8日2回戦   前橋育英3―1明徳義塾 ( 2017年8月16日    甲子園 )

<前橋育英・前橋育英>9回2死二塁、前橋育英・丸山は明徳義塾・谷合(手前)を空振り三振に仕留め、雄たけびをあげる
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 センターを守っていた丸山和郁自身が驚いた。前橋育英が3点リードで迎えた9回2死。ここから先発の皆川喬涼が長短打を浴び1失点。続く4番のカウントが2ボールとなったところでベンチからタイムがかかった。またマウンドに集合するのかと思っていたら、救援指令だった。

 この日も2盗塁に守っても大飛球をキャッチするファインプレーなど攻守で大活躍。1番打者としてフル回転したため、9回の守りから右足のふくらはぎがつり、守備も不安な状態だった。そこに救援指令。「足がダメだから投げれませんなんて言えませんよ」とマウンドに登り、不利なカウントからフルカウントまで持ち込み、最後は135キロの速球で三振を奪い試合を終わらせた。しかし代償は大きかった。控え室に戻ったらふくらはぎばかりでなく、両足の太もも裏もつってインタビューも座ったままとなった。

 「準備はできてなかったけど、春から救援の回数は多かったから自信はつきました。足がつってるから低く投げようと。3―2になって抑える自信はありました」汗をしたたらせ“6球セーブ”を振り返った。強豪明徳義塾についても「ぼく、プロ野球を見て育ってきたから明徳のことよく知らないんです。馬淵監督?よく分かりません」と本音なのかとぼけているのは分からないのが丸山の味でもある。

 報道陣の質問に答えている途中「やばい!ほんとにやばい!」と足がけいれん。トレーナーがマッサージを行い、チームとは別に医務室で治療を受けた。

 打って走って投げて。荒井直樹監督53歳の誕生日にマルチな活躍で白星をプレゼントした。

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2017年8月16日のニュース