丸、マジック“再点灯弾”!虎との直接対決 初回にV3ラン

[ 2017年8月16日 05:30 ]

セ・リーグ   広島11―6阪神 ( 2017年8月15日    京セラD )

初回無死一、三塁、丸は先制となる右中間3ランホームランを放つ
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 広島は15日、阪神を11―6で下し、リーグ優勝へマジック「27」を再点灯させた。丸佳浩外野手(28)が初回に右中間へ18号先制3ランを放つなど2安打4打点の活躍。先発全員安打となる14安打で2位・阪神を圧倒し、貯金も今季最多タイの28とした。8日に優勝マジックを初点灯させながら翌9日に消滅。今度こそ消さずに、2連覇へ独走する。

 光が一度消えても、リーグ連覇への歩みは揺るがない。8日に初点灯した優勝マジックナンバー「33」は一夜で消滅したが、リーグ最強打線が再び「27」を点灯させた。

 今季5度目の先発全員14安打で、リーグトップの今季9度目となる2桁11得点。その中心に丸がいた。初回無死一、三塁で小野の145キロ直球を完璧に捉えた。打球は右中間席へ飛び込んだ。「直球が強い投手なので、コンパクトにつなぐ打撃を意識していた。手応えはよかったし、いい攻撃ができた」。7月26日の巨人戦以来、17試合ぶりの決勝18号3ランに笑みもこぼれる。

 5―2の4回も2番手・メンデスから右前適時打。今季の丸は阪神戦で抜群の成績を残す。打率・377はセ・リーグ5球団の中で最も高く、4本塁打も最高だ。この日も2安打3四球で、全5打席出塁し、今季最多タイの4打点。5月6日の同戦で9点リードを逆転されただけに、「どれだけ点を取っても、次の1点という意識でやっている」とナインの思いを代弁した。

 疲れがたまる夏場だが、丸の対処法は独特だ。ウエートトレーニングは、汗で筋量が落ちることから普段よりも重い重量を上げる。寝苦しい夜のエアコンは、2〜3時間のタイマーを利用する選手が多い中で「タイマーだと途中で目覚める。眠らないと始まらない」と朝までつけっぱなし。「朝起きると体がダルいけど、常にダルいから」と笑い飛ばす。

 チームは今季11度目の3連勝。優勝マジック再点灯について、緒方監督は「一戦一戦やるだけ」と興味を示さない。巨人・阿部と並んで、リーグトップとなる今季12度目の勝利打点をマークした丸も「気にしていない。皆も同じだと思う」と声をそろえた。

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2017年8月16日のニュース