田中V弾だ!広島89年世代が躍動「いい攻撃できた」

[ 2016年6月8日 07:48 ]

<日・広>5回無死、ソロ本塁打を放った田中

交流戦 広島3-2日本ハム

(6月7日 旭川)
 斬り込み隊長が高らかに号砲を鳴らした。同点の5回。広島の1番・田中が日本ハム・有原の失投を捉えた。ど真ん中へ来た初球の直球を振り抜き、中堅スタンドへ。勝ち越しの4号ソロ。これが決勝打となった。

 「久しぶりのいい感触でした。でも、たまたまですよ。地方球場じゃないと入ってない」

 試合前で50得点は両リーグのトップで、セ首位を走るチームのリードオフマンにふさわしい数字だ。この日は3回に同点のホームを踏んだ。1死から中前打で出て二盗。2番・菊池の左前打で三進後、3番・丸の右翼線二塁打で生還した。

 この回、3連打で同点とした1~3番は同じ89年世代だ。丸が千葉経大付高卒のプロ9年目、菊池が中京学院大卒の同5年目、JR東日本を経た田中は同3年目。それぞれキャリアは違うものの結束力は強い。「同級生3人で、いい攻撃ができた。こういう試合をたくさんしたい」。切磋琢磨(せっさたくま)する仲間を代表し、田中が一層の活躍を誓った。チームは4カードぶりに3連戦初戦を制して2連勝。かつて苦い思いをした交流戦をこの勢いで乗り切りたい。

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2016年6月8日のニュース