石川 規定投球回ギリギリ防御率1位「またすぐ消えると思う」

[ 2016年6月8日 06:39 ]

<ロ・神>6回表1死一、三塁、高山を三振に取りグラブを叩く石川

交流戦 ロッテ2-1阪神

(6月7日 QVC)
 1―0の3回無死一、二塁。ロッテ・石川は2番・北條に送りバントをさせなかった。初球はバントが難しい高めの直球で狙い通りのファウル。カウント1―1から浮き上がって落ちるカーブを投げると、北條は一度高めに合わせたヘッドを下げて当てにいき、またファウルになった。最後は「強い打球が転がればいいかなと思った」という高め直球で正面にバントさせ、素早く三塁に送球して封殺した。

 6回無死一、二塁でもバントを試みた狩野の初球は高めの直球でファウルにし、結果的に送らせなかった。右腕は「制球が良くなかったけど、走者が出てからの方が狙ったところに投げられた」。7回途中で10安打を浴びながら、反撃の芽を摘み1失点に抑えた。

 試合前まで規定投球回に1回2/3足りない55回1/3ながら、防御率はリーグ唯一の1点台となる1・14。この日6回2/3を投げて規定に達すると、1・16で再び1位に躍り出た。「またすぐ(ランキングから)消えると思うので」と石川。「幕張の五右衛門」は中6日で規定投球回を行き来しながら、1位に現れては消えてを繰り返す。気づけば自身初の同一シーズン4連勝。6勝でリーグトップに並んだ。

 5日までの敵地DeNA戦3連敗を「悪夢」と話した伊東監督は、連敗が3で止まり「ひと安心。すっきりしない勝ち方だけど、とりあえず勝てた」と安どした。6連戦の初戦には、頼もしい先発・石川がいる。(渡辺 剛太)

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2016年6月8日のニュース