阿部4年ぶり犠打も実らず連敗「これからこういうケース増える」

[ 2016年6月8日 05:47 ]

<西・巨>4回無死一、二塁、送りバントを決める阿部

交流戦 巨人2-6西武

(6月7日 西武D)
 巨人は阿部の4年ぶりの犠打から一時逆転する執念を見せながら、再逆転され連敗を喫した。

 「なかなかチャンスがないのかなと。何とかチャンスを広げるということでそういう選択をした」

 高橋監督がそう振り返ったのは1点を追う4回無死一、二塁だ。5番の阿部が12年6月5日のソフトバンク戦以来となる犠打を捕手前に決めた。「驚きました。まさか、でした」と西武・雄星。3試合連続無失点中の難敵左腕を攻略するための策は当たり、1死二、三塁からクルーズの左越え2点二塁打で逆転した。「これからこういうケースが増えると思うからきっちりできればいい」と阿部。だが、先発・田口が4回途中で5四球など、8四球6失点と投手陣が踏ん張れなかった。

 今季最少タイの3安打に終わった打線は、チーム打率.239、179得点がともにリーグワースト。指揮官が動き、今季初めて主軸へ出したバントのサインは功を奏した。だが、それが勝ちにつながらないのが、今季の不安定な戦いぶりの象徴か。首位・広島とは2ゲーム差。我慢の戦いを続けるしかない。(春川 英樹)

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2016年6月8日のニュース