田島打たれ…小笠原の初白星また消えた「1点差で渡して申し訳ない」

[ 2016年6月8日 07:28 ]

<オ・中>先発・小笠原のピッチング

交流戦 中日8-3オリックス

(6月7日 京セラD)
 中日は両リーグ今季最長5時間13分の総力戦を制した一方、ドラフト1位・小笠原の初勝利はまた消えた。5回5安打2失点の粘投で勝利投手の権利を得ながら、9回に開幕から31試合連続無失点の日本記録を更新中だった田島がつかまった。

 9回先頭、ボクセビックの一塁内野安打を処理したビシエドが転倒して悪送球。犠打と四球で1死一、三塁にされた後、西野に同点の右前適時打を浴びた。「申し訳ない。唯一の救いはチームが勝ったこと」。痛恨の今季初失点に頭を下げた。

 プロ初登板初先発だった1週間前の5月31日のソフトバンク戦(ヤフオク)でも5回1失点の力投を演じながら8回に福谷が逆転された。同じような形で初白星がこぼれ落ちても「僕が1点差にしてリリーフ陣に渡してしまったので申し訳ない気持ちでした」と言い切った。18歳新人とは思えない責任感が頼もしい。

 2連勝で勝率5割へ復帰。3位タイにも浮上した。谷繁監督は「試合は作ってくれている」と評価。2週連続の不運に見舞われても大器の素養に疑う余地はない。(細川 真里)

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2016年6月8日のニュース