監督・原辰徳という男 日記12冊、快眠アプリ…自らを律し指揮

[ 2015年10月20日 09:15 ]

目を大きく見開いて心情を語る原監督
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 監督生活12年で12冊目。原監督は巨人を率いるようになり、毎年日記をつけてきた。「ちょっとしたこと。自分にしか分からないようなこと(を書く)」。キャンプイン前やシーズンの開幕前に読み返すという。その時々の状況に応じ、最も響く言葉を選んで伝えるためだ。だから、心に残る言葉が多い。シーズン終盤は「個人より巨人」とチーム一丸の重要性を説き、この日の会見でも同じフレーズを使った。

 チームを律するとともに、自らも律した。試合中に頭に血が上った場合はどうするか、シーズン終盤に聞いたことがある。「お尻や太腿を叩くんだ。それから2、3秒、目を閉じて下を向く。これで冷静になれるんだよ」。この解消法は昨年5月に他界した父・貢氏の助言だという。

 「どうしても試合で我慢できないことがある。どうしたら、静められるか。自分の手を叩け、と。パチンとね。それをシーズン中に思い出したんだよ」。しかし、手を叩く音はベンチ内に響く。選手が萎縮しないように。そんな気遣いからお尻や太腿へ変わった。球団関係者に原監督の人柄を聞くと、「気遣いの人です」と口をそろえる。

 その裏では激務を全うすべく、体調管理を欠かさなかった。最近は「スリープマイスター」というスマホアプリを知人の勧めで導入。睡眠時間や寝入るまでの時間、寝言、眠りの深さなどを分析して睡眠をサポートするものだ。「試合の結果や体調にもよるけど、体調の変化に気付くのは大事」。この日は、辞意表明後に堪能した快眠の喜びをしみじみと口にした。アプリはしばらくは不要かもしれない。 (巨人担当11~15年 川手 達矢)

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