巨人 新監督選び異例の長期化へ 伝統破る“空白期間”やむなし

[ 2015年10月19日 05:30 ]

集まった報道陣に対応する江川氏

 原辰徳監督(57)が今季限りでの辞任を申し入れた巨人で、次期監督の選定が長期化する見通しであることが18日、分かった。19日の原監督と渡辺恒雄球団最高顧問(89)らとの会談を前に、球団関係者が明らかにした。巨人では退任する監督と新監督が同席して会見を行うのが通例。だが、通算12年間で3度の日本一など原監督の功績を引き継ぐ体制づくりのため、異例の「空白期間」を設けても慎重に人選を進める。

 都内で取材に応じた球団関係者は新監督の人選について「後任とか、そんなレベル(段階)ではない。あしたの会談が終わってから」と話した。19日のシーズン終了報告で原監督と渡辺球団最高顧問、白石興二郎オーナーが会談。席上で原監督から辞意が直接伝えられ、受理されてから新体制づくりに着手する。

 巨人には81年の歴史の中で築き上げてきた伝統がある。「監督の在任期間に空白をつくらない」というものだ。退任する監督と新監督が並んで会見するのを引き継ぎの「儀式」としており、前監督の退任と新監督の就任発表が同日に行われるのが常だった。だが、今回はポストシーズンの結果を見て総合的に判断する方針だったため、新体制づくりはあくまでゼロからのスタートとなる。同関係者は「例年とは違う。これから話していくところ」とも語った。

 現時点で来季のコーチングスタッフを発表している球団もあるが、「リスクはあるけど(ポストシーズンの)結果を見てからという判断を(球団上層部は)したと思うので。時間はかかるでしょうね」と同関係者。既にクライマックスシリーズ敗退が決まった17日のヤクルト戦の試合後、村田総合コーチが「監督の力になれなかった。来季は考えていない」と今季限りで退任する意向を示唆している。今後も同様に責任を感じたコーチが辞任を申し出る可能性があるため、監督の人選をじっくり行うことでコーチの人選がさらに遅れるのは必至だ。そうしたリスクを承知した上での判断でもある。

 通算12年間でリーグ優勝7度、日本一3度。特に、第2次政権の10年間でリーグ3連覇を2度という原監督の実績はあまりにも大きい。スムーズに新体制へ移行するためには、熟慮を重ねるのはやむを得ない。

 22日にはドラフト会議があり、23日から秋季練習を開始。それまでに新監督が決まっている可能性は低い。V奪回へ監督不在の中で再スタートを切る見込みだが、原監督が「新陳代謝」と表現した変革期を託す適任者を選ぶ上で、巨人の伝統にない「空白」の時間が生まれても必要な時間はとことん費やす。

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