来季のパは「10・19」で運命変わった5人が指揮官に

[ 2015年10月19日 10:00 ]

練習を初視察した梨田監督は客席の声に応えて五郎丸ポーズ

 セ・パ両リーグはクライマックスシリーズ(CS)が終了した。24日からソフトバンク対ヤクルトの日本シリーズが始まるが、CSで敗退したチーム、Bクラスに甘んじたチームは既に来季へ向け動きだしている。楽天は梨田昌孝氏(62)が監督に就任。2年連続最下位からの立て直しを託された。

 18日の秋季練習の初視察では「なっしーと呼んでもらいたい」と親しみやすさをアピール。だじゃれも大好きな明るい新指揮官だが、過去には辛い出来事があった。近鉄を指揮していた2004年にオリックスとの合併に伴う、球団の消滅を経験している。球界再編で球界に新規参入したのが楽天だ。選手分配ドラフトで近鉄から楽天へ多くの近鉄の選手が移籍した経緯があり、8日の就任会見では「(近鉄の)生まれ変わりという印象を受ける」と語っていた。

 さらにさかのぼること27年前には、悲劇のヒーローとなった。現役最終年の1988年。このコラムが掲載される日と同じ10月19日。長年の野球ファンならピンとくるだろう。川崎球場で行われたロッテとの伝説のダブルヘッダーだ。この「10・19」に近鉄が連勝すれば優勝が決まるシーズン最終2戦。西武との激しい優勝争いのフィナーレに日本中が注目した。

 ダブルヘッダーのため延長に突入しないルールがある第1試合は3―3で9回に入った。近鉄が勝ちさなければ第2試合を前にジ・エンドの危機だった。梨田は2死二塁から代打で登場し、決勝の中前適時打。まさに起死回生の一打で命拾いした。あと1勝――。しかし、第2試合は延長10回の末に4―4で引き分けて、近鉄はわずか勝率2厘差で優勝を逃す。翌20日付のスポニチは「西武劇的V 近鉄ドロー」の見出しで熱戦の模様を伝えた。

 優勝した西武には工藤公康(現ソフトバンク監督)、伊東勤(現ロッテ監督)、田辺徳雄(現西武監督)がいた。さらに同日には阪急からオリックスへの球団譲渡という衝撃の発表があり、阪急には福良淳一(現オリックス監督)がいた。来季のパ・リーグは激動の一日だった「10・19」で野球人生変わった梨田新監督ら5人が指揮を執るということになる。(森 寛一)

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