「“なっしー”と呼んで」楽天・梨田新監督が始動 最下位脱出3カ条

[ 2015年10月19日 05:30 ]

練習を初視察した梨田監督は客席の声に応えて五郎丸ポーズ

 楽天の梨田昌孝新監督(62)が18日、コボスタ宮城で行われた秋季練習に初合流。ユニホームは着なかったが、チームウエアに身を包み、練習前の円陣では「必ず(勝率)5割でいける。個々の良いところを引き出していくので頑張っていこう」と訓示。その後、ノックや打撃練習などに励む選手一人一人に声を掛けるなど約3時間半、精力的に動き回った。

 また、野村克也氏に「ノムさん」、星野仙一球団副会長に「仙さん」と歴代の監督には愛称があることに触れ「梨田は親しみがない。“なっしー”と呼んでもらいたい」と笑顔でアピール。なっしーといえば、千葉県船橋市の非公認キャラクター「ふなっしー」が有名だが「若い頃はなっしーと呼ばれていた。僕が元祖なのに、ふなっしーからあいさつがなかった」と冗談も交え愛称の定着を呼び掛けた。

 その上で、2013年の日本一から一転、2年連続で最下位に沈んだチームを立て直すため、選手たちに「なっしー3カ条」を提案した。「楽しく明るく前を向いてやっていきたい」と、第一に「暗さなっしー」。そして「ソフトバンクは松田や内川が声を出している。元気良くないと」と第二に「声が出ないのはなっしー」。さらに「守備でぶつかったり、ボールを踏んだり、しょうもないケガは駄目」と第三に「ケガなっしー」を掲げた。

 スタンドに詰めかけたファンには、ラグビー日本代表、五郎丸のポーズを披露するなどサービス精神も旺盛。「やっと一員になれた。東北の人と一緒に戦いたい」と意気込んだ。「なっしー監督」に託せば、来季の楽天は心配なっしーだ。 (徳原 麗奈)

 ▽ふなっしー 千葉県船橋市非公認のご当地キャラクターで、2000年に一度の奇跡で現れた「梨の妖精」という設定。同市名産の梨をPRするため11年11月に突如登場したが、当初は同市役所に売り込んでも相手にされず、その後自主的に参加した地域イベントやインターネット上での活動により認知度が上昇。13年2月のCM出演を機に人気が確立された。ゆるキャラらしくない不気味なほど機敏な動きが特徴で、語尾に「なっしー!」を多用。「ヒャッハー!」「梨汁ブッシャー!」といった奇声も発する。

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2015年10月19日のニュース