大瀬良 黒田直伝フロントドア試す 侍VS欧州代表第1戦先発へ

[ 2015年3月10日 05:30 ]

10日の欧州代表戦に先発する大瀬良

 侍ジャパンは10日、11日に欧州代表と東京ドームで強化試合を行う。9日はQVCマリンの室内練習場で全体練習。第1戦に先発する大瀬良大地投手(23)は、広島のチームメートである黒田博樹投手(40)直伝のツーシームを試す考えを明かした。プロ入り後は初招集となる右腕にとって侍ジャパン定着へアピールの場となる一戦。新設される11月の国際大会「プレミア12」を見据え、小久保裕紀監督(43)も若い力に期待を寄せた。

 大瀬良は平地での強いキャッチボールの後、藤浪と並んでダッシュを繰り返した。小久保監督の初陣となった13年11月の台湾代表戦で招集された経験があるが、当時は九州共立大4年で、プロ入り後は初の日の丸。侍ジャパンの今季初戦の先発を託された意味を右腕はしっかりと受け止めた。

 「学生の時は経験を積む意味で選んでもらったが、今回はしっかり(実力で)選んでもらったと思う。ベストの投球をしてゼロを並べ、勝利に少しでも貢献したい」

 今回、前田健(広島)、大谷(日本ハム)ら開幕投手候補は招集を見送られた。格下相手とはいえ、大瀬良にとっては代表定着をアピールする絶好のチャンスとなる。

 憧れの先輩・黒田の姿も目に焼き付けてきた。8日のヤクルト戦(マツダ)で4回1/3をパーフェクトに抑えた投球だ。「球場全体の空気を支配している感じが凄い。マウンドに立つ姿を見て、いずれはこういう投手になりたいと思った」。昨季までメジャーで5年連続2桁勝利を挙げた超一流投手を目の当たりにし、目指すべき方向性は明確になった。

 その黒田から、今月初旬、必殺技も伝授された。左打者のボールゾーンからストライクに入ってくる「フロントドア」のツーシーム。8日の試合でも藤井を見逃し三振に打ち取り、相手ベンチ、ネット裏のスカウト陣を驚がくさせた球だ。これまでツーシームは、直球と同じ投げ方をしてきたが「最後の最後に人さし指に掛けるイメージと言われた。今まで投げたことのないボールになった」という。シンカー気味に鋭く曲がるようになり「左打者に余裕があれば使ってみたい」。宝刀スライダーとは逆の変化をする新球として、投球の幅は格段に広がる。

 小久保監督にとって3月の代表戦は初めて。「このユニホームを着て、我々が球界を引っ張らなくて誰が引っ張るという意識を持ってほしい。新しい選手は自覚が芽生える3日間にしてほしい」と新しい力の台頭を望む。大瀬良は間違いなくその一人だ。

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