阪神 掛布の目で大砲スカウトへ 今秋ドラフト候補直接視察で見極め

[ 2015年3月10日 06:45 ]

阪神の掛布DC

 阪神が今秋ドラフトでの選手獲得に向け、アマチュア野球の現場に掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC=59)の派遣を検討していることが9日、分かった。通算349本塁打の実績だけでなく、長年の評論家生活で培った掛布DCの眼力を最大限に生かすことが狙い。未来の猛虎を背負う逸材をミスタータイガースが直接&最終チェックするケースが訪れそうだ。

 掛布DCに、新たな「肩書」が加わりそうだ。ここまでは主に2軍選手の打撃指導に尽力してきたが、球団内では通算349本塁打の実績と評論家生活で養った眼力にも着目。今季はアマ球界のスラッガー視察という“新たな職務”も検討していることが判明した。球団幹部の一人が「強打者獲得はチーム編成にとって重要な部分。発掘というよりは、スカウトが推薦している選手をチェックしてもらうということ」と構想の一端を明かした。

 チームにとって、生え抜きのスラッガーは待望久しい存在だ。昨季からゴメスが不動の4番を務めるが、ここ数年をさかのぼってみても「生え抜きの長距離砲」は今季から就任した浜中2軍打撃コーチが最後。浜中コーチには伸び悩む中谷、一二三、陽川らの育成に期待がかかるが、並行してドラフト戦線でも強打者獲得を進める必要がある。

 そこで白羽の矢が立ったのが、掛布DCだった。アマ球界で強打者と言われる選手でも、プロで通用するか否かの見極めは極めて難しい。これまでも阪神は有望選手に対し、担当スカウトだけでなく、複数のスカウトが視察に出向く「クロスチェック」を採用しているが、掛布DCの派遣もその一つ。あくまでもアドバイザー的な立場からの助言程度にとどまると見られるが、卓越した打撃理論に基づく視点を選手獲得に際して有効活用するのは決してマイナスではない。

 現時点では、いずれも左打者の明大・高山俊外野手、慶大・谷田成吾外野手らが今秋ドラフト上位候補に挙がる。高山は東京六大学リーグ史上最速で通算100安打を達成した安打製造機。通算6本塁打だが、昨秋は自己最多の3本塁打を放っている。谷田は慶応高で通算76本塁打を放ち、大学進学後も同リーグ現役1位となる9本塁打という数字を残しており、長打力は健在だ。

 編成部門を取り仕切るGM付という立場であることを鑑みれば、スカウト登録が必要ない視察自体には支障がないと見られる。2軍選手の育成に重きを置くことに変わりはないが、これまでとは異なる手腕の発揮に期待がかかる。

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