由伸「迷いもあった」…秋は選手専念、指導は来春キャンプから

[ 2014年10月26日 05:30 ]

打撃ゲージの後ろで横川のフリー打撃を見る高橋由

 巨人は25日、来季のコーチ陣を発表し、高橋由伸外野手(39)が打撃コーチを兼任する。巨人での兼任コーチは1989、90年に投手兼任だった加藤初以来25年ぶり。27日から始まる秋季練習は選手として臨み、来春キャンプから指導にあたる。

 「想定していなかったことだったので迷いもあった。自分にとって本当にいい経験、勉強になると思いますし、不安もあるけど頑張りたい」

 来季でプロ18年目、40歳を迎える高橋由は悩んだ末に、球団からのコーチ兼任の要請を受けた。川崎市ジャイアンツ球場での練習を終え、胸の内を率直に語った。

 渡辺恒雄最高顧問が以前、将来の監督候補として名前を挙げるなど、球団からの期待は大きく、原沢敦球団代表兼GMは「高橋選手の卓越した打撃技術と明快な打撃理論は、すでにチーム内外で手本になっているところであり、若手選手の育成が急がれる中で、指導体制の充実に資するものと判断して兼任コーチへの就任を要請しました」と説明。高橋由も球団側の期待は自覚しており、「指導者としての第一歩、そこが大きなところじゃないかと思う」とはっきりと口にした。

 一方で、「まだまだ、プレーヤーとして気持ちを強く持っている」と選手へのこだわりをのぞかせた。今季は72試合に出場し、打率・286、6本塁打、29打点と衰えは見られない。9月2日に右手中指伸筋腱脱臼の修復手術を受け、現在はフリー打撃ができるまで回復。それだけに、レギュラー再奪取に向けて「当然そういう気持ちじゃなかったら、(現役を)辞めてコーチだけでしょうし、しっかりケガを治して、来季に備えたい」と選手としての決意に力を込めた。

 【1軍】監督 原辰徳(56)=東海大▽ヘッド 川相昌弘(50)=岡山南高▽総合 村田真一(50)=滝川高▽投手 斎藤雅樹(49)=市川口高▽同 田畑一也(45)=高岡一高▽同 豊田清(43)=同朋大▽打撃 清水隆行(41)=東洋大▽打撃兼任外野手 高橋由伸(39)=慶大▽内野手守備走塁 勝呂寿統(51)=千葉商高▽外野守備走塁 大西崇之(43)=鹿児島商工高▽バッテリー 秦真司(52)=法大▽トレーニング 白坂契(53)=日体大▽同 内藤重人(48)=アリゾナ州立大

 【2軍】監督 岡崎郁(53)=大分商高▽投手総合 尾花高夫(57)=PL学園高▽投手 阿波野秀幸(50)=亜大▽同 木村龍治(44)=青学大▽打撃 内田順三(67)=駒大▽同 江藤智(44)=関東高▽内野守備走塁 後藤孝志(45)=中京高▽外野守備走塁 小関竜也(38)=国学院栃木高▽バッテリー 吉原孝介(45)=岡山東商高▽育成 福王昭仁(50)=明大▽トレーニング 伊藤博(48)=明学大▽同 会田有志(30)=中大

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