秋山監督「無理する必要ねえんだよ!」…今宮 若さゆえの判断ミス

[ 2014年10月26日 09:35 ]

<神・ソ>3回1死二塁、スタンリッジの送りバントが強すぎ三塁アウトとなる二走・今宮。三塁手・西岡

日本シリーズ第1戦 ソフトバンク2-6阪神

(10月25日 甲子園)
 短期決戦はいかに流れをつかむか。シリーズを左右する第1戦。ソフトバンクはその流れをつかみ損ねてしまった。

 「状況判断。無理する必要ねえんだよ!次(の打者)の柳田に期待してんだから」。秋山監督が声を荒らげて振り返るのは0―0の3回だ。右前打の先頭・今宮を細川が送った1死二塁。ここでベンチは打席の投手・スタンリッジに送りバントを命じた。狙いは、暴投でも内野安打でも1点入る2死三塁。仮に送れなくても2死二塁で1番・柳田に回る。しかし、投前への強いバントでスタートした二塁走者・今宮は三塁でアウトになった。

 この場面、問題はバントではなく、スタートした今宮の判断にある。バントは転がったらスタートが定石。ただ、この状況に限っては、バントの強弱で止まる判断も必要だった。23歳の若さが先へ急がせたのか。ベンチで指揮官から注意された今宮は「自分の判断で行けると思ったが、止まっておけば」と悔やんだ。

 結局、2死一塁と場面は変わって柳田は空振り三振。のどから手が出るほど欲しい先制点を逃した。チームは完敗。これが流れを阪神に渡すきっかけとなったのなら高価な判断ミスだった。

 ▼ソフトバンク・笘篠外野守備走塁コーチ あれだけ強いバントだとアウトの確率が高い。バントのサインで「何とか三塁へ」と思うかもしれないが、もう少し冷静に判断しないといけない。

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