楽天・嶋 連敗を5で止めた 逆転打&好走塁&好リード

[ 2014年5月2日 05:30 ]

<楽・ロ>4回1死一、三塁、打者・岡島の時、一走・島内が一、二塁間に挟まれる間に生還する三走・嶋。捕手・川本

パ・リーグ 楽天8―4ロッテ

(5月1日 コボスタ宮城)
 走、攻、守で輝いた。チームの連敗を5で止めた立役者は、楽天の正捕手を務める嶋だ。「とにかく連敗を止めたかった。それしかなかったです」と胸をなで下ろした。

 高卒2年目で序盤から制球難だった森を粘り強くリード。4回2死一塁では伊志嶺の二盗を阻止した。1点を追う直後の攻撃。1死二、三塁で右前に逆転2点打を運んだ。それでも前進守備の二塁・根元の近くを通過しただけに「あそこは犠牲フライを上げるような打撃をしなければいけない」と結果だけに満足せずに反省も忘れなかった。

 極めつきは逆転打を放った後の三塁走者での頭脳プレーだ。1死一、三塁で一塁走者の島内が二盗を敢行。スタートが遅れ、一、二塁間で挟まれた島内を助けるために三本間に飛び出した。最低でも島内を三塁まで進めるために挟殺プレーで時間を稼ごうとしたが、一塁手の井上が三塁に送球した瞬間に本塁に向けて一気にダッシュ。捕手のタッチをかいくぐって生還し、一挙4得点のビッグイニングを演出した。

 5連敗中の得点はわずか7で、対照的に失点は31。正捕手として責任も感じていた。連敗を5で止めた星野監督は「やっとトンネルを抜けた。嶋の一打が大きかった」と4回の逆転打を称えた。

 リーグ2位の打率・378をマークしている恐怖の8番打者は「一日一善で頑張ります」と浮かれる様子はない。まだ借金は3。この状況で嶋が心の底から笑うことはない。

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2014年5月2日のニュース