岸 ノーヒットノーラン達成に「まさか……まさかです」

[ 2014年5月2日 21:27 ]

<ロ・西>9回裏2死、荻野貴を一邪飛に取り1四球だけのノーヒットノーランを達成した岸は捕手・炭谷と抱き合う

パ・リーグ 西武2―0ロッテ

(5月2日 QVC)
 最後の打者、荻野の打球が一塁手・ランサムのミットに納まると、いつもはポーカーフェイスの岸が、満面の笑みで女房役の炭谷と抱き合った。駆け寄る西武ナイン。岸が史上78人目、通算89度目のノーヒットノーランを達成した瞬間だ。

 「いやあ、まさか……まさかです」と岸。「変化球はいまいちでしたけど、真っすぐが良かった。銀仁朗さん(炭谷)がいいところを引き出してくれた」と語ったが「最初から調子はいいな、と思っていた」と言う通り、力のあるストレートでロッテ打線を封じた。許した走者は初回2死からの四球による1人だけ。7回あたりから「ベンチがちょっとザワザワし始めて、そのへんから(ノーヒットノーランを)意識し始めた」と語るが、最後まで冷静だった。

 西武では1985年の郭泰源、1996年に渡辺久信以来18年ぶり3人目。その間、西口、涌井らが“もう少し”まで行きながら達成できなかった快挙を成し遂げた。

 1日に12球団最速で20敗目を喫してしまったチームにとって負けられない試合での好投。岸はチームが勝ったこと「それが1番大事」と快挙のあともそう語った。

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