ソフトBドラ3岡本 カルビ投法1回零封 脇腹狙って投げる投球術

[ 2014年2月13日 05:30 ]

紅白戦で6回の1イニングを無安打無失点に抑える岡本

ソフトバンク紅白戦 紅組1―0白組

(2月12日 アイビースタジアム)
 恐怖のカルビ投法だ。ソフトバンクのドラフト3位・岡本健投手(21=新日鉄住金かずさマジック)は12日、春季宮崎キャンプ初の紅白戦にB組(2軍)から招集され、6回1イニング無安打無失点と最高のデビューを果たした。内川聖一外野手(31)ら侍ジャパンを経験しているレギュラー3選手を抑えたのは、「脇腹に当てる」イメージの内角攻め。昨年の社会人野球日本選手権MVP右腕の好投に、秋山幸二監督(51)も再招集する考えを明かした。

 狙ったのは脇腹だ。焼き肉で言えばカルビの部位にあたる。6回1死、紅組の2番・今宮への3球目は相手の懐をえぐった。上体を起こさせ、最後は外角124キロスライダーで二ゴロ。続く内川にも1ストライク後、この日最速の内角138キロでファウルを打たせるなど、右邪飛に抑えた。本多を含め、侍ジャパンの経験者を三者凡退だ。

 「脇腹に当てるつもりで投げています」。ルーキーは、人なつっこい笑顔で言い放った。

 もちろん、実際、狙って当てたことはない。大胆発言の真意はこうだ。「社会人でにらまれたことはあるけど、当てたことは記憶にない。それに(打者は)“避けるな”といわれても、(脇腹は)避けてしまうコースなんです」。他の部位とは違い、脇腹付近にきたボールは腰を引く動作で避けることができる。それでいて当たれば相当痛い。本能が避けさせる内角攻めは、人間の心理を突いた論理的な投球術だった。

 昨年11月の社会人野球日本選手権では、かずさマジックの優勝に貢献。MVPも獲得した。それでも1軍の壁は厚く、B組スタートだった。本領発揮の「カルビ投法」を披露し、評価は一気に「並」から「上」へ跳ね上がった。ネット裏の秋山監督は「バランスが良かったし、捕手の構えたところにきていた。また(1軍で)投げる機会はあるよ。次は長いイニングとかね」と第4クールの紅白戦も1軍へ再招集する考えだった。

 A組(1軍)昇格したドラフト2位の森(三菱自動車倉敷オーシャンズ)には先を越されたが、「負けたくないけど、少しずつ(状態を)上げるようにしたい」と岡本はマイペースを強調する。また、一人、新たな戦力が顔を出し、ブルペン枠の争奪戦は激化の様相を呈してきた。

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