原巨人のマー君攻略法 右打者は内角、左打者は外角狙い

[ 2013年10月23日 06:00 ]

フリー打撃で快音を響かせる坂本

 プロ野球の今年の日本一を決める日本シリーズが、26日から楽天の本拠地Kスタ宮城で開幕する。セ・リーグ覇者・巨人は22日、東京ドームで調整。原辰徳監督(55)は楽天の田中将大投手(24)を打ち崩すことを誓った。交流戦で2戦2敗を喫し、初戦で対戦する相手エースの攻略法は右打者が内角球、左打者は外角球を狙う。

 40年ぶりの日本一連覇を成し遂げる。そのための近道は、初戦で無敗のエースに今季初めて土をつけることだ。原監督は田中攻略に向け、並々ならぬ決意をみせた。

 「彼を打ってやっつけるというのが、最も大事なところですね」

 田中を打ち崩してこそ真の王者。具体的な対策について「僕は沈黙します」と明かすことはなかったが、「完全にオールラウンドタイプ。松坂にしても、ダルビッシュにしてもそう。全てのボールで勝負できるいい投手」と分析した。今季の対戦が攻略の糸口となる。

 交流戦で2戦2敗。計16イニングでわずか1点しか奪えなかった。唯一の得点が、最初に対戦した5月22日に長野が左越えに放った先頭打者本塁打。その長野も含め、右打者が5安打した全てが内角球を引っ張った打球だった。右打者への外角の制球力は高い田中だが、投球の約3割を占める内角は甘く入る確率が高く、巨人はツーシーム系などの内角球を狙っていた。

 一方、左打者は内角のカットボールやスライダーの攻略が難しいため、外角球が鍵となる。2度目に対戦した6月9日に左打者で唯一、安打を放った亀井も外角球を逆らわずに左前に運んだ。右は内、左は外。さらに田中の武器、スプリットの見極めも重要で、低めのボール球で空振りを誘ってくるからだ。村田は「コントロールがいい。より一層、絞っていかないといけない。1人で対策を練っても攻略できない。チームでやらないと」と表情を引き締めた。

 難攻不落の田中を攻略するため、原監督は「臨機応変に、流動的にというのが、うちのスタイル」と相性や状態を見て打線を組むことも口にした。東京ドームでの練習後半は報道陣をシャットアウトしてチーム打撃を確認。「独特のいい雰囲気、ビジターチームでもホスピタリティーを感じるいい球場。Kスタで初めての日本シリーズ、相手が我が軍だったというのは素晴らしい」。敵地で開幕する決戦でエースを仕留める。

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