伊原監督 来季必ずV「鬼が帰ってきたと思うくらいでいい」

[ 2013年10月23日 06:00 ]

「誰が一番悪人ヅラだ?」という伊原新監督(左から2人目)の冗談に笑顔を見せる袴田チーフ兼バッテリーコーチ(左端)と(一人おいて)清川、石井の両投手コー

 西武は22日、伊原春樹監督(64)の就任を発表した。1年契約で背番号は未定。03年以来の西武監督復帰となる。埼玉県所沢市の球団事務所で会見を行った伊原新監督は、6年ぶりのリーグ優勝を至上命令とし、グラウンド内外で厳しさを打ち出す方針を示した。また、来季の1、2軍のコーチ陣も発表。チーフ兼バッテリーコーチには元ロッテの袴田英利氏(58)が就任した。

 ライオンズカラーの水色のネクタイを締めた伊原監督の声がひときわ強くなった。目標を問われたときだった。

 「優勝だけです。優勝します。パ・リーグをけん引していくのがライオンズ。セ・リーグの盟主である巨人に追いつき、追い越したのがライオンズ。常にリーグ優勝が宿命づけられている」

 契約期間は1年。自らに優勝という高いハードルを課した。コーチ陣も球団主導で決定。意思の疎通を図るところからのスタートとなるが「個の力、チーム力は劣っていない。全体を少しずつ底上げする」と再建に自信をのぞかせた。

 80年代後半からの西武黄金期を支え、主に守備走塁コーチで20年、監督で2年。投手の癖を見抜き、守備陣の隙を突いてきた野球は変わらない。そして、厳格な規律も持ち込む。

 「鬼が帰ってきたと思うくらいでいい。ルールの中での自由はいいが、自由をはき違えている選手もいる。しつけ、教育をする」

 79年に西武になってから、優勝を逃すのは最長でも3年だった「常勝軍団」が5年間も優勝から遠ざかっている。パ・リーグの盟主となった西武の伝統を、もう一度、選手の体に植え付けるため鬼と化す。控えめながらも、歯に衣(きぬ)着せぬ伊原節は健在だ。
 もちろん変化もある。前回は「監督」と呼ばれることを嫌ったが「若い人は“伊原さん”と呼ぶわけにいかんでしょう。“監督”で」とし、前政権時のように三塁ベースコーチに立つことも「勘弁してください。優秀な河田コーチがいる」と指揮に専念する考えを示した。23日からは西武ドームで秋季練習がスタート。来月6日からは、3年ぶりに宮崎・南郷で秋季キャンプが行われ、伊原イズムが注入される。

 ◆伊原 春樹(いはら・はるき)1949年(昭24)1月18日、広島県生まれの64歳。北川工(現府中東)から芝浦工大を経て70年ドラフト2位で西鉄入団。巨人、クラウンと移籍し80年引退。81~99、01年西武コーチ、00年阪神コーチ、02~03年西武監督、04年オリックス監督、07~10年巨人コーチを歴任。西武で走塁コーチを務めた87年、巨人との日本シリーズ第6戦で中前打で一塁から辻を生還させた「伝説の走塁」が有名。

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