達川節さく裂「私の中では一番の捕手は谷繁監督、小田が二番手」

[ 2013年10月23日 06:00 ]

バッテリーコーチに就任した達川氏は早くも達川節全開

 中日は22日、来季のコーチスタッフを発表した。新任の達川光男バッテリーコーチ(58)は名古屋市内の球団事務所で入団会見を行った。達川コーチは谷繁新監督との因縁エピソードを披露するとともに「来季開幕戦のスタメンマスクをかぶってほしい」と要望をあげた。背番号は「90」に決定した。

 達川節がさく裂した。谷繁新監督との出会いを聞かれると「彼が江の川高2年の時、すごいキャッチャーがいるからと聞いて広島市民球場での中国大会で見た。広島ファンということで、カープに来たら(自分は)2、3年で終わると思った。その年のオフは必死に練習しましたよ」と報道陣を笑わせた。

 プロ入りしてからの対戦でも驚かされたことがあったという。2死一、二塁でフルカウントになった時、わざと高めボール球で空振り三振に仕留めたことがあった。その翌日、「高木(豊)を通して、あれは意識して投げさせたんですか、と聞いてきた。高校出の1年目の選手がこんなことを聞いてくるなんて、すごいキャッチャーになると思った」と、谷繁監督のルーキー時代の思い出を披露した。

 もちろん、軽妙なトークだけではなかった。「私の中では(中日で)一番の捕手は谷繁監督、小田が二番手。コンディションを整えて来季開幕戦にスタメン出場してもらいたい」。早くも開幕スタメンマスクを打診するとともに「ポスト谷繁」育成を一番の仕事にあげた。「元気な選手を育てたい」とテーマを掲げ、さらに「何とか私がいる間に谷繁監督の引退胴上げでなく、優勝の胴上げをしたい。それで気持ちよく引退してもらいたい」と“花道”を演出するつもりで自身の経験を伝えていく決意を話していた。

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2013年10月23日のニュース