「いてまえ打線」再来だ オリックス5点差逆転勝ち

[ 2013年6月17日 06:00 ]

<オ・ヤ>充実感たっぷりの表情でファンの歓声に応える辻

交流戦 オリックス10-8ヤクルト

(6月16日 京セラD)
 お立ち台を降りたオリックス・辻が、ファンに向かって側転からのバック宙を披露した。ソフトバンク・秋山監督の現役時代をほうふつとさせる身のこなし。「息子に、本当にバック宙できるの?って言われていたから。プロに入って一度もできないかと思っていたので、よかったよ」。この日1軍昇格したばかりの男が、殊勲打に夢見心地で笑った。

 同じバファローズの名を冠した近鉄の97~04年使用ユニホームをまとった試合で、「いてまえ打線」という当時の代名詞を思い出させる猛打を見せた。3―8の6回、伊藤、駿太の適時打に続き、2死二、三塁から李大浩(イデホ)の左翼線適時打で5点差を追いついた。さらに一、二塁となり、辻が代わったばかりの七條から、左中間を破る2点二塁打。「1軍でこれが最後かもしれない、と思って打席に入っている」というプロ12年目のベテランが試合を決めた。

 5点差以上の逆転勝ちは、球団では10年6月2日の中日戦で0―7から逆転して以来。北川のテーマ曲だった「逆転イッパツマン」に乗って打席に入った辻は「(現2軍打撃コーチの)北川さんから、1軍に上がるときにメールが来た」と、近鉄魂を背負っての昇格で即答してみせた。スタンドで観戦した8歳の長男と4歳の長女にも、父親の後ろ姿を見せられた最高の父の日だった。

 3連敗で迎えた交流戦最終戦でトンネル脱出。森脇監督は「あきらめていれば、こんなことにはなっていない」と不屈のナインに拍手した。

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