中畑監督 “定位置”最下位確定に謝罪も「来季必ずやり返す」

[ 2012年10月1日 06:00 ]

<D・中>大量失点の5回はさすがに厳しい表情のDeNA・中畑監督

セ・リーグ DeNA2―13中日

(9月30日 横浜)
 DeNAは30日、中日に大敗し、新球団として迎えた最初のシーズンは、8試合を残して最下位が決定した。プロ初勝利を目指した王溢正投手(26)が11失点。若手が力を発揮できない今季の戦いぶりを象徴する展開で、横浜時代からの「定位置」に5年連続で沈んだ。就任1年目の中畑清監督(58)はファンに向けて謝罪するとともに来季の巻き返しを宣言。高田繁GM(67)も補強面でのバックアップを約束した。

 台風17号が接近する中で嵐のような猛攻を受け、最下位が確定した。

 「台風だあ~!ギブアップ!!こっちに先に台風が来た」。普段通りの明るさを交えて振り返ったが、次の瞬間には厳しい表情で「残念です。でも(最下位は)覚悟の上。そうじゃないと戦えない。ノープロブレム」と続けた。

 昨季まで4年連続最下位のチームを預かって1年目。最下位脱出を目標に掲げたが、就任時には主砲・村田が巨人にFA移籍し、スレッジとハーパーの外国人は退団。ラミレスが新加入しただけで、実質的に戦力ダウンと言わざるを得ない中での船出だった。
 この日はWBC台湾代表左腕で、来季の先発陣の一角として期待する王溢正が4回まで1失点。だが来日3年目での初勝利の権利をつかむ目前の5回2死満塁からめった打ちにされて1イニング11失点。指揮官は「チーム事情もあって引っ張った。ファンの皆さん、すみませんでした」と謝罪した。

 勝敗にとらわれず、若手に経験を積ませることに比重を置いてきた。少しずつではあるが、それは数字となって表れている。今季は先発投手では国吉、加賀美らを我慢強く起用し続け、チーム防御率は昨季の3・87から3・62に改善。攻撃面でも昨季31盗塁から今季は57盗塁と、チーム内に走る意識を高めさせた。遅ればせながらも9月に入って今季初の5連勝。横浜時代からの月間負け越しはプロ野球ワーストの37カ月に更新されたが、負けても常に明るいムードをつくり出し失敗を恐れずに積極的にトライさせた結果だった。

 試合後に中畑監督と会談した高田繁GMは「今季はこれだけの戦力でやってもらって監督には申し訳ない。補強面でやれることはやる」とバックアップを約束。中畑監督も「必ずやり返すという強い気持ちを持って短期間でチームづくりをする」。残り8試合。来季の糧にするためにも、無駄にはできない。

 ▼DeNA・池田純球団社長 最下位はひと言で残念。オフはフロントも選手も、去年と全く違うことをしないと。

 ≪再悪は6年連続最下位≫DeNAが敗れ今季の最下位が確定した。08年からは5年連続の最下位。5年連続最下位は54~59年大洋の6年連続に次ぎ、58~62年近鉄と並ぶプロ野球ワースト2位タイになった。9月は今季初の5連勝をマークしたものの、7勝12敗5分け(勝率.368)と負け越し。08年3月からは37カ月連続で月間負け越しの不名誉が続いている。

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