ダル見せろ!第1球映らず 地元テレビ局に抗議殺到

[ 2012年4月12日 06:00 ]

<レンジャーズ・マリナーズ>試合前の練習中、あいさつを交わすダルビッシュ(右)とイチロー

ア・リーグ レンジャーズ11―5マリナーズ

(4月9日 アーリントン)
 ダル見たい!で抗議殺到――。レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)の初登板初勝利から一夜明けた10日(日本時間11日)、中継した地元テレビ局FOXスポーツ・サウスウェストに苦情が殺到していたことが分かった。試合開始が予定より2分早まり、オンエアされたのは3球目から。記念すべき第1球の映像が流れず、視聴者から抗議を受けているという。視聴率は同局のレ軍戦中継で過去最高をマーク。圧倒的な注目度が、思わぬ騒動に発展した。

 その熱気は冷める気配もない。初登板初勝利から一夜、話題の中心はこの日もダルビッシュだった。ロン・ワシントン監督の試合前会見では、右腕に関する質問が集中。指揮官はニコニコ顔で「今後に向けていいレッスンになった。投げるたびに良くなる」と話した。

 しかし裏側では大問題が発生していた。記念すべきダルビッシュのメジャー第1球がオンエアされず、視聴者から抗議が殺到したのだ。大リーグでは放映権を持つテレビ局の影響力が大きい。CMの際は、球審はその終了を確認してから試合を進めるのが通例だ。前日は午後7時7分開始予定。にもかかわらずダルビッシュを含めたレ軍ナインが、2分早い同5分に守備に就いてしまった。ポール・ナウト球審も、その動きに合わせプレーボールを宣告。これが騒動の始まりだった。実は中継していた地元のFOXスポーツ・サウスウェスト局はまだCM中。CM明けにはすでに2球目まで投げ終わっていた。

 くしくもデビュー戦は、同局のレ軍戦中継で過去最高の平均視聴率10・7%をマーク。10年8月11日のヤンキース戦の9・3%を上回った。最高は午後8時45分~同9時15分の間の12・2%。31万4000世帯が視聴した。同局幹部は謝罪し、FOXスポーツ電子版で「球審も、ダルビッシュを2分間もマウンドで待たすことはできない。チームが守備に就いた時点で(放送プランは)駄目になった」と説明。しかし地元テキサスのファンの怒りは収まらず、電話やツイッターなどで苦情が殺到しているという。予想外の事態に、レ軍も重く受け止めて即座に対応。関係者は「選手がグラウンドに出る時間の徹底と、審判員にも注意を促した」と話した。

 ダルビッシュはそんな事態を知る由もない。この日はキャッチボールなどで調整。練習後にはマリナーズの岩隈、川崎と談笑し、イチローの元にも駆け寄って帽子を取ってあいさつ。「頑張れよ」などと声を掛けられ、笑顔も見せた。2分間のタイムラグが引き起こしたアーリントンの珍事。ダルビッシュ初登板に、また一つ伝説が加わった。

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