因縁の「王子VS怪物」プランに斎藤やる気満々

[ 2011年2月4日 06:00 ]

海岸近くの道をランニングする斎藤

 真夏の対決再び!日本ハムのドラフト1位・斎藤佑樹投手(22=早大)が、第3クール初日となる10日のフリー打撃で中田翔内野手(21)と対戦する可能性が出てきた。首脳陣が検討しているもので、06年夏の甲子園では早実のエースだった斎藤が大阪桐蔭の主砲を3三振に抑え込んでいる。13日に実戦デビューとなる韓国サムスン戦(名護)を控える斎藤にとって、甲子園を沸かせた王子VS怪物の再戦は格好の力試しとなる。

 斎藤が思わず声を上げた。「ほお~」。10日に予定されるフリー打撃登板。その相手に中田の名前が急浮上したからだ。

 「(中田)1人だけを意識するわけじゃないけれど、早くプロの打者を見てみたい。でも打撃投手なんで打たせる感じになるのかな」。すっかり乗り気。その目は明らかに輝いていた。

 2日にブルペン投球を行ったばかりのルーキーだが、東京六大学で史上6人目となる通算30勝、300奪三振を記録した大学時代から実戦練習を積み重ねてコンディションを整えてきた。打者を立たせた投球となれば、より実戦をイメージできる。打者の反応、ストライクゾーンの確認――。それも09年にイースタン記録の30本塁打を放ち、昨季も9本塁打を放ったスラッガーが相手ならば最高の腕試しとなる。

 2人には因縁がある。06年、夏の甲子園で注目を集めたのは「怪物」と騒がれた大阪桐蔭の2年生主砲だった。しかし2回戦で対戦した早実エースの斎藤は、140キロ台後半の直球を連発。4打数無安打3奪三振でねじ伏せると、ここから「ハンカチ王子」の大フィーバーが始まった。

 その2人がいまやチームメート。梨田監督も10日のフリー打撃登板へ向け「斎藤は打者を見ながら投げられるタイプ。甲子園で対決しているし、(2人の成長を測る)ものさしになるわな」とノリノリ。最終的には今後の2人の調整具合などを見て決めるが、チームの、そして球界の将来を背負うであろう「王子VS怪物」の再戦を指揮官も心待ちにしていた。

 この日の斎藤はブルペンに入らず、約40メートルのキャッチボールなどでコンディションを整えた。他の投手が遠投を行う中、あえて距離を延ばさずに勢いのある球を投げ続けた。「周りが遠投していても気になりません。きのうも短い距離だった。生きた球を投げたいですから…」。こだわりの自己流調整でプロ初キャンプの第1クールを終えた斎藤。その生きた球を、あの夏の日以来5年ぶりに怪物・中田に思い切り投げ込む。

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