マエケンに専属SP!本人の心配は「マジックがつかないか…」

[ 2011年2月4日 11:14 ]

移動中、大勢のファンに囲まれる前田健

 広島の1軍・沖縄キャンプに参加中の前田健太投手(22)が5日の第2クール初日に“専属SP”を伴って今キャンプ初めてブルペンに入ることが3日、分かった。

 第1クールでは移動の際にファンがサインなどを求めて殺到。球団はエース右腕の身の安全を確保するため警備を担当する南日本警備保障に要望。現在の平日1人、土日の2人に加えて、マエケン専属の警備員配置が決まった。一選手のために警備員が増員されるのは広島では異例だが、昨季8冠を獲得したマエケン人気は球団の予想を上回るものだった。

 「危険を感じることはないです。ファンの方がマジックのふたを空けて近づいてくるから、服につかないか心配にはなりますけど」。前田健はユーモアを交えながら話したが、第1クールの混乱は笑い事では済まないレベルだった。この日は球場から陸上競技場までの約50メートルのスペースにファンが殺到。徒歩での移動時に30人以上のファンが群がった。右腕もたまらず「危ないですよ!」と声を張り上げた。

 南日本警備保障は佑ちゃんフィーバーに沸く日本ハムも担当。警護にあたるのは選りすぐりの精鋭となる見込みだ。広島担当の警備歴30年を誇る豊里友情部長(59)は「2、3人がつく斎藤くんに負けないSPをつけます。いろいろあって手が回らない場合は私がやります」と自ら乗り出すことも明言した。

 5日は初のブルペン投球が予定されている。「そろそろ始めようかと。最初はまっすぐだけで少し強めに投げます」。週末で多くのファンの来場が見込まれるが、環境面にもう不安はない。投手陣20人による3・2キロ走ではトップでゴールするなど、体力づくりは順調。鉄壁のバックに守られてマエケンがペースを上げていく。

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2011年2月4日のニュース