島袋 圧巻のストレート勝負 最後も144キロ三振締め

[ 2010年8月20日 13:47 ]

報徳学園―興南 先発し力投する興南・島袋

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 【興南6―5報徳学園】「意地で投げた」144キロのストレートで最後は三振にしとめた。投球数159球も最後まで真っ直ぐのスピードが落ちなかった興南のエース島袋は5失点も3回以降は得点を与えず、12奪三振で執念の完投勝利。春夏連覇へあと1勝とした。
 準決勝は中1日での登板。「1日空いてリフレッシュできた。肩は使っていないので、疲れは感じない」と臨んだが、2回には4季連続出場の甲子園で自己最多となる1イニング4失点を喫した。
 史上6校目の春夏連覇に向けて、苦しい立ち上がりになったが、「負ける気はしなかった。気持ちだけは切らさず投げた」。
 ここからが並の投手と違った。制球が安定しだすと、低めにボールが集まり3回以降、報徳に思い切りのいい打撃をさせなかった。
 逆転直後の8回は絶対に抑えるという気迫がみなぎり、3者連続三振。すべてストレート勝負だった。9回も長打が出れば同点という場面で、走者一掃の三塁打を打たれた報徳の3番中島を三振に切って取った。夏の甲子園5試合中4試合で2ケタ奪三振をマーク。勝負どころで三振を奪える左腕はピンチになればなるほど本領を発揮する。「あしたも最後まで投げきりたい」決勝戦は最高の投球がみられそうだ。

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2010年8月20日のニュース