石井連続完投!常磐 悲願の初優勝!

[ 2010年8月20日 06:00 ]

<福岡・福島>優勝した福島・常磐軟式野球SSの橋本主将はナインから歓喜の胴上げ

 常磐軟式野球スポーツ少年団が悲願の学童日本一!スポニチ主催の高円宮杯第30回全日本学童軟式野球大会最終日は19日、準決勝、決勝の3試合が行われ、決勝は常磐軟式野球スポーツ少年団(福島)が宮ノ陣フラワーズ(福岡)を10―3で下し、17度目の出場で初優勝。福島県勢としても初の全国制覇を成し遂げた。

【試合結果


 歓喜の輪の中で、常磐軟式野球スポーツ少年団・橋本主将の体が3度、宙を舞った。「最高の気分。自分たちは日本一の練習をしてきたと言い聞かせてきた。100点満点です」。6試合で17打数7安打、打率・412と大黒柱の働きをした主将は笑みを浮かべた。

 準決勝で白老町緑丘ファイターズ(北海道南)を下して迎えた決勝戦。初回1死二、三塁で橋本の中前適時打で先制すると、その後は自慢の打線が爆発した。12安打で10点を奪っての圧勝に「うちの打撃ができた」と橋本監督も大喜びだ。

 88年の初出場から22年。02、05年に準優勝したものの、日本一には届かなかった。そこで、冬場は1日500本のスイングに加え、地元・いわき市ときわ台球場にある100段の階段上りを毎日20本こなして足腰を鍛えてきた。「人の倍、汗を流してきた」(橋本主将)という猛練習は、連日の気温30度以上の猛暑の中でも6試合を勝ち抜く原動力となった。

 全国約1万5000チームの頂点に立ち、歴史をつくった。準決勝、決勝の2試合を連続完投したエース石井は「絶対に優勝するという気持ちだった」と声を弾ませた。

 <福岡宮ノ陣フラワーズ 6連投の大庭、力尽く>酷暑の中の6連投。自慢の快速球で次々に強豪を撃破してきたエース大庭がついに力尽きた。「3回くらいからしんどくなって…。相手打線には一気に来るプレッシャーがあった。強かった」。5回途中に9点目を失ったところで無念の降板。真っ黒に日焼けした顔が悔しさで紅潮していた。4番・赤司が大会直前に左足付け根を痛めて戦線離脱。大会開幕後も本山監督が仕事の都合で途中帰郷する不測の事態もあった。そんな中で初出場準優勝。「胸を張っていい結果です」と渡辺監督代行は悔し涙を流す選手を称えた。

 ▼北海道南・白老町緑丘ファイターズ工藤昭監督 (先制点の)1点では勝負はつかないと思っていた。暑くてしんどかったが、選手は1人も倒れず最後まで頑張ってくれました。

 ▼宮崎・五十市タイガース常森昭二監督 子供たちは緊張していたが、ここまで来られるとは夢にも思わなかった。十分です。

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2010年8月20日のニュース