ボンズに続き…明かされる剛腕の真実

[ 2010年8月20日 09:50 ]

 大リーグ通算本塁打記録を持つボンズ被告に続き、通算354勝の剛腕クレメンス元投手が連邦大陪審から偽証の罪を問われる事態となった。

 2007年12月に発表された「ミッチェル・リポート」では元トレーニングコーチのマクナミー氏がクレメンス被告に1998年から01年の間にステロイドやヒト成長ホルモン(HGH)を注射した回数は少なくとも16回とされていた。だが翌年2月の公聴会で、元コーチはリポートを上回る回数の注射を打ったと明かした。
 クレメンス被告はビタミン剤だったと否定した。だがこの時、書面による宣誓証言で元チームメートのペティット投手(ヤンキース)が同被告から「HGHの使用を打ち明けられた」と証言。本人は「聞き間違い」と釈明したが、ペティット自身が自らのHGH使用を告白したこともあって、疑惑をより深める要因となった。
 米球界に深く根差していた90年代からの薬物汚染。ボンズ被告の審理は現在も継続中で、クレメンス被告についてもこれからの公判で偽証の根拠となる事実が示されていくことになる。(共同)

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2010年8月20日のニュース