新井6打点!黒虎3戦連続2ケタ得点!5連勝

[ 2010年8月20日 06:00 ]

<横・神>8回2死二塁、新井は左中間に2ランホームランを放ち、浅井(後方)とタッチをかわす

 【阪神10-4横浜】1点を追う3回2死満塁。打席には阪神の4番・新井。1球目の外の変化球に手が出そうになるが、バットが止まる。これを捕手が受け損ねて、後ろにそらす間に三塁走者が還り同点となった。

 なおも二、三塁。2球目の真ん中高めの直球を見逃さなかった。右翼方向へはじき返し、2者を還した。「2死からみんながつないできたチャンスを生かしたかった」。この一打で流れをぐっと引き寄せた。

 8回の2ランを含む3安打、そして自己最多タイの6打点。「今は自分のスイングができている」という。金本のフルイニング出場が途切れてから、ほとんどの試合で4番に座る。疲労は抜けないが、交流戦終盤からランニングを日課としている。遠征先では起床時間を早めて宿舎近辺を、本拠地では早出で室内練習場を走る。「気持ちに張りを持たせるためです」。プロ1年目、当時広島のヘッドコーチを務めていた駒大の先輩・大下剛史氏に言われた。「おまえのような体が大きくて不器用な選手は汗を流すことを絶対に忘れるな。そうしないと小器用な選手に抜かれるぞ!」。だから、しゃく熱の夏を迎えても走り続けている。

 1948~49年の「大阪タイガース」時代の復刻版ユニホームを着用して3戦目。新井が引っ張る「新ダイナマイト打線」は、優勝した05年以来となる球団記録の3試合連続の2ケタ得点で5連勝。2位・中日とのゲーム差も2・5に広がった。それでもおごりはない。2年前巨人に最大13ゲーム差を逆転された悔しさが気を引き締める。

 「何ゲーム差があっても、大事な試合に変わりはない。1試合の重みも経験していますから」

 20日からの巨人との3連戦。最速なら21日にもリーグ優勝マジック32がともるが、新井が見ているのは目の前の勝利だけ。「高校球児のような気持ちでガムシャラにいきます」。最高の状態で、東京ドームに乗り込む。

 ▼阪神・ブラゼル(5回に適時打)安藤さんがいい投球をしているから、早く1点でも多く取りたいと思っていた。

 ▼阪神・林威助(5回に適時二塁打)体を残してうまく打つことができた。
 ▼阪神・新井(1本塁打を含む3安打6打点)本塁打は打った瞬間、入ると思いました。(好調の秘けつは)いい時も悪い時も、毎打席気持ちを強く持っていること。(きょう20日からの巨人戦は)今、高校野球がやっているので、高校球児のような気持ちになって、がむしゃらにやりたい。

 ≪21日にも優勝M点灯だ≫阪神は17日横浜戦から12、11、10得点。49、52、05年にマークした3試合連続2ケタ得点のチーム記録に並んだ。この日は巨人が敗れ、阪神には早ければ21日に優勝マジックが点灯。阪神が20日からの巨人戦で連勝し、中日がヤクルト戦に連勝しないことが条件。マジックナンバーは中日が2敗か1敗1分けなら31。阪神が巨人に1勝1分けでも、中日が1敗するか2分けでM32が点灯する。

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2010年8月20日のニュース