打撃戦なら任せろ!東海大相模 先発全員安打でプロ注目右腕粉砕

[ 2010年8月20日 16:31 ]

決勝進出を決め駆けだす東海大相模ナイン

 【東海大相模11―7成田】準決勝までの4試合で46安打30得点を挙げた東海大相模。本調子ではない一二三が逆転されると、伝統の打線がキバをむいた。

 門馬監督は成田の中川の投球を見て「中盤以降は疲労で球威が落ちる」と予想していた。読みはズバリと的中していく。5回と6回に打者8人ずつを送り込み計7点。成田の猛追にヒヤリとしたが、プロ注目の中川を攻め先発全員の19安打を放ち、打ち勝った。
 「厳しくきつい試合だった」。汗だくの表情のまま、両軍合わせて33安打の試合を振り返った門馬監督。疲れはあったとはいえ、好投手攻略にしぶとい打撃が光った。
 厳しいコースはファウルで逃げ、じっくり勝負。我慢できず甘くなった球を打ち返し、得点を重ねた。これだけ打たれた経験のない中川はマウンドでしばし茫然とするしかなかった。
 40年ぶりの夏制覇へあと1勝。2000年に選抜大会を制した強豪も、不思議と夏の甲子園には縁がなく、今回は33年ぶりの出場だった。果たして40年前の再現となるか。門馬監督は「(決勝は)うれしい機会。選手は思う存分、最高の時間を過ごしてほしい」と静かに闘志を燃やした。

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2010年8月20日のニュース