成田・中川、11失点敗戦も…「仲間に感謝したい」

[ 2010年8月20日 18:10 ]

東海大相模に敗れ、引き揚げる成田・中川(左)

 【成田7―11東海大相模】成田の大黒柱、中川は気迫のこもった投球を続けた。だが、19安打を浴びて11失点。決勝に進むことはできなかった。

 序盤から甘い球を狙われて、失点を重ねていった。三回に自らの2点二塁打など打線が奮起して逆転したが、五回に4失点。思うように走らない真っすぐを捨て変化球を主体にした投球では、東海大相模の強力打線を抑えることができない。捕手の近藤は「マウンドでの表情がいつもと違っていた。きつそうだった」。六回には活路を開こうとした変化球も打ち込まれて3点を失った。
 エースは144球を投げて完投した準々決勝から中1日での登板だった。1回戦からの5試合のマウンドを一人で守った右腕は「一回から体の切れがなく、二回には疲れてしまった。相手が上。自分の力では抑えられなかった」と潔かった。
 千葉大会をノーシードから勝ち上がってたどり着いた夏の舞台は、58年前と同じ4強で終わった。中川は「甲子園に出るのも信じられなかった。みんなが成長した。仲間に感謝したい」とすがすがしい言葉を残した。

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2010年8月20日のニュース