「ワル規」→「ヨシ規」修正成功9勝目

[ 2010年8月20日 06:00 ]

<広・ヤ>8回2失点で自身4連勝で今季9勝目を挙げたヤクルト先発・由規

 【ヤクルト7-2広島】試合中に「ワル規」から「ヨシ規」に変身した。ヤクルトの由規が8回2失点で自身4連勝で今季9勝目。

 三振も自己最多タイの9を奪ったが「4回くらいまで上下のバランスが合っていなかった」と反省する。小川監督代行も「序盤は悪い由規。最初はどうなっちゃうかと思った」と振り返った。

 立ち上がりは「ワル規」だった。ここ3試合連続で日本人最速タイの158キロをマークしていたが、フォームのバランスが取れずに直球の球速は140キロ中盤。3回1死からはスタルツ、東出に連続四球を与えて制球難が顔を出し、4回にはスライダーを狙い打ちされ4安打で2点を失った。

 荒木投手コーチは「彼は意外と不器用」と評する。野球以外の球技は不得手。今年1月に米アリゾナへ自主トレに行った際はサッカーのリフティングがうまくできず、周囲に驚かれた。上、下半身の円滑な連動ができずに制球難に陥ってきたが、修正能力を身につけたプロ3年目右腕は、5回から腕の振りを意識して「ヨシ規」に変身。最速151キロをマークし、8回2死で岩本を空振り三振に斬った144球目も148キロを計測した。

 小川監督代行は「崩れなかったのは成長の証だね」と20歳の奮闘を称えた。連勝で借金を2としたチームは20日から、大逆転のCS進出へ大事な中日3連戦(ナゴヤドーム)。指揮官は「今晩、ゆっくり考えます」と秘策をにおわせた。

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2010年8月20日のニュース