偽証していた?354勝投手起訴された

[ 2010年8月20日 06:55 ]

 米連邦大陪審は19日、薬物使用について偽証があったとして、米大リーグで通算354勝を挙げ、最優秀投手賞のサイ・ヤング賞に7度輝いたロジャー・クレメンス元投手(48)を起訴した。AP通信など米各メディアが報じた。

 大リーグ選手の薬物使用の実態をまとめ、2007年12月に公表された報告書「ミッチェル・リポート」でステロイド(筋肉増強剤)などを使用した選手として、既に起訴されている最多本塁打記録保持者のバリー・ボンズ被告らとともにクレメンス被告は実名を挙げられた。
 08年2月に開催された下院政府改革委員会の公聴会でクレメンス被告は証言し、ステロイドやヒト成長ホルモン(HGH)を十数回にわたって注射したとする元トレーニングコーチの証言を全面否定。現在も元コーチの証言が間違っているとの立場を変えていない。同被告の証言が偽証に当たるかどうかについては、連邦大陪審が審理を続けていた。
 AP通信によると、公判などの日程についてはまだ決まっていない。
 クレメンス被告は1984年にレッドソックスで大リーグデビュー。速球派右腕として活躍し、ブルージェイズ、ヤンキースなどにも所属して24年間プレーした。(共同)

続きを表示

2010年8月20日のニュース