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数年後のシマちゃんは「ウフフフ」

[ 2015年12月1日 05:30 ]

整骨院を開業した島野敦識(右)と筆者
Photo By スポニチ

 久しぶりにシマちゃんとメシを食った。相変わらずトークは達者や。ばかデカイずうたいで威圧感与えつつも『ウフフフフフフ』と、そのおちゃめな笑い方で、相手を一瞬にしてズッコケさす技を持つ。

 島野敦識(74期・44歳)。俺と同じ坂東利則門下生。優勝9回。20年間の選手生活を終え3年前に引退。それから柔道整復師の国家資格を取得し今年の初秋、西宮市里中町で【島野整骨院/SHIMANO BODY SUPPORT】開業。詳細はポチっとホームページ見てね。

 シマちゃんの親父さんは、プロ野球界屈指の名参謀役としてその名をとどろかせ、あの星野仙一氏の懐刀と言われた島野育夫ヘッドコーチ(満63歳没)である。俺は聞いた『おまえも審判みたいにボコボコにされて育てられたんか?(笑い)』って。『それが、チョー優しくて天然のスットコドッコイ親父でしてん』。親父さんが『競輪選手になれ!』と人生の作戦を命じたのが、唯一の作戦ミスであった(笑い)。

 シマちゃんの整骨院は『ココはエステサロン?』と思わすほどゴージャス。機器はすべてハイテク機能の最新式。そして女性スタッフはびっくりするぐらい皆、べっぴんさんである。さて、シマちゃん人生の第2章が始まったわけですけどこの業界、開業すれば儲かりまんねんという時代は大昔の話。近年、歯医者・コンビニ・整骨院は飽和状態。完全に供給が需要をオーバーしています。そして保険請求の法改正。これからの日本の財政事情を深読みすれば、命に関わらないこの業界への締めつけは、厳しくなっても緩くなることはないでしょ。破綻寸前の国家財政で今後、この保険の金をどこから捻出するねん?ってこと。この辺をシマちゃんにぶつけてみた。

 『競輪でイヤというほどやった骨折・脱臼・腰痛などの体験はボクの財産。早く自分のメソッドを構築し、それに伴う的確な診断と決断力、そして高等な施術力は最低条件。これからの重要なマーケティングは、実費費用のメニューの豊富さと内容かな』。理路整然と語るシマちゃんに『いよっ!島野先生!』と、ついおだてると間髪入れずに『あとは愛ですかね愛…ウフフフフフフフフフフ』『フフフフ長っ!まぁ~なんせ、頑張りんしゃい!』

 数年後『最近シマちゃん、止まらへんらしいわ』『何が?』『ウフフフフフフフフフフフフフ』。こうなるよう祈ってまっせ!

 ◆齊藤 哲也(さいとう・てつや)1959年(昭34)4月生まれの56歳。元競輪選手(兵庫支部)。45期生の卒業チャンピオンとして80年にデビュー。S級で活躍も40歳で悪性リンパ腫により、03年7月やむなく引退(優勝25回)。本紙予想コラムでは高配的中数知れず。アナ車券の達人!! 兵庫県、S阪神のアドバイザーとしても活躍。現在もガン闘病中のカリスマ的患者。

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