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アドレナリン最高潮も…東日本では通用せず

[ 2008年7月25日 06:00 ]

 前回のコラムでお知らせした通り、日本競輪学校に行ってきました。私にとって卒業以来実に28年ぶりである。1カ月ほど前に「テーマは自由ですがぜひ熱いお話を」と訓練指導課から私に講師依頼の連絡が入りました。対象者は学校の生徒ではなく、レースで事故点オーバーになり、その罰則として特別指導訓練に来ている現役競輪選手。それも寛仁親王牌が終わった直後ということで大半がS級選手です。
 「思いっ切り暴れまくってくださいよ!」「どんな芸するんですか?」。なんなんでしょうねぇ…会う人、会う人みんな口を揃えたみたいにこう言いよる。「アホか、心にジーンと染み渡る話に決まっとるやんけ」と真顔で言っても「テツ兄ぃが笑かさんで誰が笑かすんですか」「いやいやキミたち、頭どっか虫わいてるんちゃう?吉本新喜劇見にきてるんとちゃうんやで」と言っても「みんなの期待はひとつですわ」。う~ん…完成したキャラっていうのは恐ろしいのぉーホンマ。
 これまで結婚披露宴などで数々の伝説を残してきた私。執筆は大の苦手でも、余興とベシャリは得意中の得意。いきあたりばったり作戦で13日の日曜日のその日がやってきた。行きの新幹線はガラガラで超快適。あっという間の爆睡で、気が付けば三島(到着駅)の1つ手前であった。「寝過ごさんでよかったわい」と思いつつ「富士山見てへんがな」と後悔。それにやっぱり「切符を拝見」と今回も起こされなかった(昔からなぜかそう。これって私に限り?)。
 そこから伊豆箱根鉄道に乗り継いで修善寺。知り合いの競輪学校の辻教官がわざわざに迎えに来てくださって、講演会場であるサイテルに到着。今回の訓練を取り仕切っている指導員はたまたま師匠である坂東さんでしたが、よく一緒に走った伊藤豊明、柳井譲二の面々でした。「テツヤ、期待してるで!」。講演直前に3人にもこう言われ私のアドレナリンは最高潮。
 そして結果は…「すみませんでした」と坂東さんに頭を下げたのでした。百点満点でマイナス百億点。西日本と東日本のお笑いの温度差に叩きのめされたってカンジです(おーい、結局お笑いに走ったんかいな)。ほんまに伝えなくてはいけない話のオチの前に時間切れ、マッハのごとく50分が過ぎた。いやぁーええ勉強になりました、トホホ。この続きは次回で…。

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