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同じにおいと色…“女好き&どスケベ”

[ 2008年6月21日 06:00 ]

 6月6日向日町F1戦A級決勝で、なっななんと51歳の藤野淳司(兵庫・40期)が優勝した。7年ぶりだそうです。いやーこれでまた発言力が増したぞ。藤野さんは今どき珍しい昔堅気を持った選手で、横にいてるだけで若い衆はピンと背筋を伸ばします。
 「敷居や畳のへりを踏むなボケ!」「メシを一回でつぐなどアホ!」と、まるで舅(しゅうと)のように細かい事でも思ったらズバっと言う。が、しかーし、私が見てて虫の居どころで左右されているようで、自分に甘く他人に厳しいところがまたオチャメなんですね。ヘンコでわがままなチョイ悪オヤジってとこ。それと好き嫌いが激しいのも特徴だな。
 藤野さんはドミフォンで3回世界選手権に出場するなど輝かしい実績がある。でも31年の選手生活で体はボロボロだ。鎖骨もけっこう骨折してるし5年前にはヒザの大手術、2年前にも胸椎を圧迫骨折。にもかかわらず今もなおA1で闘志あるレースをする。それゆえ藤野さんの発言には重みがあり若い衆は頭を垂れるしかないんやね。衰えないこのモチベーションはどこから?と考えたら私の持論である“女好き&どスケベ”だ。“英雄色を好む”まさにそのものですな。
 好き嫌いが激しい藤野さんは、幸いにも私を可愛がってくれます。私が闘病生活に入って、実は藤野さんが顔を出してくれたり電話やメールが断トツに多い。情の深さは藤野さんにとって隠れキャラなんだろうけど、果たして情だけで?と考えると…ありましたね…“女好き&どスケベ”。この同じにおいと色をかぎつけたんでしょう。
 昔、競走の帰りに上野で“アダルトグッズ”の店に冷やかしに立ち寄ったことがあった。なんとビル5階全部が売場で、それだけで藤野さんは感動で涙ぐんでました。「これはアーだコーだ」と藤野さんのウンチクを聞きながら2人とも、気が付けばカゴの中の商品は山積みです。で藤野さんはボソッとこう言いました「これで嫁はん喜ぶでぇー」と。「えっえぇぇぇー」と私は思わず自分の耳を疑いましたがな(嫁はんを調教したらマズイでしょ…)。
 藤野さん夫婦は今でも新婚さんみたいに仲がいい。夫婦で私のところに来た時は、藤野さんがかなり強引なところからでも赤裸々に床の話を語り奥さんがほおを染める。もうどうか許してくださいよ…私を利して羞恥(しゅうち)プレーを楽しむのは…(笑い)。

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