こんな人脈こんな話

藤井栄二 ケガ克服し 親孝行するんやで~

[ 2013年11月30日 05:30 ]

 前回のコラムは【わが兵庫支部の若手有望株 角令央奈&藤井栄二】の見出しでおました。読んでみるとオードブルで腹いっぱいになってしもて、レオナちゃんメッチャ少なっ!揚句の果てに「ほな藤井は次回ね~」でチャンチャン!俺の恐ろしいところは、オードブル・スープ・メーン・口直し・デザート…ほんまどこでスイッチがポン!って入ってしまうか皆目わからへんとこなんやな。なおかつ塩こしょうタップリの味濃いめなんでよけいタチ悪ぅーおます。おいおいアカンがな、またオードブルで腹いっぱいにさしてまうんかえ?ほな本題に入りまっさ~。

 藤井栄二(22・兵庫=99期S2)2011年デビュー。師匠はオトンの須恵夫(54・兵庫=44期、08年引退)ではなく中村一将(37・兵庫=86期S1)。

 実はこの夏「おまえんちの息子、S級になったからそろそろ書いたんで~」とオトンに電話して藤井家を訪問してましてん。息子を語る前にますオトンを語ろう。

 オトンと俺は同じ坂東門下生。選手を目指したのが同時期やし年齢も同い年。仲がええのは当たり前田のクラッカー(古っ!)で、朝から晩まで一緒にいてましたわ。オトンは苦労人ではあるが、類いまれな天然素材の男。また最悪なことにこの俺の前で星の数ほどの大ボケかましてくれたおかげでこのコラムで暴露される。

 栄二は上から女男女の末っ子。オトンの天然DNAを一番モロに引き継いでいる。オトンは栄二の「選手になりたいねん」に猛反対した。「えーか、よーく聞けよ………コケたら痛いねんぞ!」「ドテッ」。いくらファミリーを激愛してきたといっても俺がその場におったら吉本新喜劇ばりにずっこけまっせ。ほんまは嬉しいくせにな。まっ、らしいっちゃーらしいわな。すったもんだの末、同門弟弟子の一将に預けた。

 藤井家はウチから徒歩5分ということなんで、栄二はオムツしてるころから知ってる。おまけにウチの次女と栄二は同級生。「栄二が女子と話ししてるとこ見たことないで」(次女証言)。それほどウブでおとなしかったらしい。厳しい勝負の世界…オトンの反対した理由の一つにそんなんもあったんやろな。

 先行一本で2年半でS級昇格。まーまーのペースだったところで今年の夏、誰しもが洗礼を受ける鎖骨骨折で2カ月欠場。試練?俺からしたら屁ですわプー。とにかく年末のヤンググランプリに照準絞って頑張りなさいな!栄二はオトンに似ず、なかなかのイケメン。シイタケみたいなヘアスタイルやのに食べるシイタケは大嫌い。そしてナニはナメタケ!?見たんかーい?いや、純情やゆーから…。なんにせよトップレーサーになって親孝行するんだぞ~。

 ◇齊藤 哲也(さいとう・てつや)1959年(昭34)4月生まれの54歳。元競輪選手(兵庫支部)。45期生の卒業チャンピオンとして80年にデビュー。S級で長らく活躍していたが40歳で悪性リンパ腫により、03年7月やむなく引退(優勝25回)。本紙予想コラムでは高配的中数知れず。アナ車券の達人!!兵庫県、サテライト阪神のアドバイザーとしても活躍。現在もガン闘病中14年のカリスマ的患者。

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