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数十年前の珍事件 徳さんにボルトも真っ青!?

[ 2012年8月9日 06:00 ]

数十年前の“珍事件”の写真判定。内が山根、外が徳丸
Photo By スポニチ

 <7月にあった寛仁親王牌は佐藤友和が優勝。全日本選抜競輪以来2個目のタイトルや>

 去年の同じ時期のG1戦線は、村上義弘→深谷知広→浅井康太と優勝は西日本の選手が独占。今年は一転、成田和也→武田豊樹→佐藤友和と東日本の選手。まさに88期SS選手の確変連チャンモード。88期の層の厚さは群を抜いとる。まさしく現最強軍団でしょう。

 今年の親王牌は京都・福井で5人も決勝進出していた。あっぱれやね。そのうちの誰かの優勝を願ったがガチンコするハメになったのは神様のいたずらかもな。

 その親王牌が開催されたのは弥彦競輪場。もう少し観戦記を書きたいのは山々だが…ココには俺が忘れられへん大爆笑の思い出がある。名付けて「あなたは見たか?前代未聞スリット写真珍事件!」。あれは数十年前…弥彦記念初日に徳丸佳克(現兵庫支部長)は、ゴール手前で大量落車に巻き込まれた。落車した5人のうち、早いもん順に起き上がった2人があすへの準決勝の席ゲット(ゴール手前30メートル以内なら再乗しなくてもいい規則がある)。

 ゴール手前でコケてた選手が立ち上がり、余裕歩きでまずゴール。残る一席を目指して山根泰道が歩き出し少し遅れで徳丸。山根は後ろを振り返り徳丸だけを警戒した。「そんな格好悪いことしませんて…ほれほれ、俺の目は完全に死んでるでしょ」とでも思わせる徳丸のフラフラ千鳥足風リアクション。「フッフフ…徳丸はかなり痛そうだぜ」と山根がゴール手前10メートルを切った瞬間、ついに事件勃発。あろうことか徳丸が全力疾走!安心、油断、慢心「しっししまったぁー」と山根も全力疾走!これが写真判定となり徳丸に軍配が上がった。“百聞は一見にしかず”。しつこいようだがこれは陸上競技のスリット写真ではない。でも彼がこれを見たらきっとこう言うだろう…「オーマイガー。徳サンニキヲツケネバ…」ウサイン・ボルト(談)

 ◇齋藤 哲也(さいとう・てつや)1959年(昭34)4月生まれの53歳。元競輪選手(兵庫支部)。45期生の卒業チャンピオンとして80年にデビュー。S級で長く活躍し、03年7月引退(通算183勝、優勝25回)。本紙予想コラムでは高配的中数知れず。アナ車券の達人!! 現在、兵庫県、サテライト阪神のアドバイザーとしても活躍。

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