こんな人脈こんな話

ミスター競輪・中野浩一氏はネタ話の宝庫でっせ~

[ 2014年6月29日 05:30 ]

 先日の久留米G3のワテの大穴予想コラム【小銭でゲット】で、ココをホームバンクにしてたミスター競輪こと、あの世界の中野浩一氏の事を連日いらわしてもろた。

 そーやんそーやん…よくよく考えたらこの【こんな人脈~】コラムでミスター特集ってしてへんがな~と気付いた。俺、ミスターにはよく可愛がってもろたしさ、なんとゆーても競輪を世間様に認知させた不世出の天才をスルーするのはあまりにも失礼だわさ。だもんでいまさらながら…。

 中野浩一(58=福岡・35期)。選手生活17年間で特別競輪優勝12回(GP1勝含む)。世界選手権個人スプリント前人未到の10連覇。記念競輪優勝168回。賞金王歴代最多の6回。総理大臣顕彰・紫綬褒章受章。プロスポーツ選手初の1億円プレーヤー。

 輝かしい実績の影で隠れてますけど、真のプロレーサーと思う特筆もん教えまひょ。それは1236戦して着外がたったの221回(3連対率8割。ちなみに勝率は5割強)。もっとビックリこくのが9着はたったの4回。『最後まであきらめたらイカンっち』ってよく言うてたような…。それって毛根ちゃんへにも同じ思いだったんだろうな(笑い)。

 歌手のNAOMIさんとの結婚披露宴に呼んでもらった。まさしく豪華絢爛(けんらん)。千数百人の出席者のほとんどがテレビで見たことある各界の有名人。そりゃゴールデンタイムでテレビの生中継するべ。ミーハーな俺らは長嶋茂雄氏の後ろでズームイン朝的な行動でテレビジャック。しまいには長嶋さんに『う~ん…チョロチョロするのはどうでしょ~』と叱られたっけな(笑い)。それから数カ月後、俺ごときのチンケな披露宴(最初から最後までお下劣なかくし芸大会ですわ)にミスターは二つ返事で出席しスピーチまでしてもらってね、ほんまええ思い出となりました。

 昔、久留米記念の最終日にミスターが迎えに来てくれて中洲で豪遊さしてくれたことがある。その店のマスターは元西鉄のあの伝説の投手池永正明氏。野球小僧のワテは感激で緊張しまくり。バシッ!(痛っ)『哲也~えらい今日しおらしいやんけ~』と頭シバくのが競艇界のモンスター・野中和夫さんでおま。こんな王様ばっかしのメンバーに囲まれて、不整脈バックバクが治らへんかったことは言うまでもない。

 ミスターは日本でこそ坂道を電動自転車に乗ったオバハンに追い越され笑い取ってるけど、自転車競技が国民的スポーツのヨーロッパの地に立てば今でも英雄だ。おそらくその名だけで悠々自適の左うちわ生活送れるんちゃいまっか。

 そんな偉大なミスターとのネタ話はまだまだ尽きまへんけどまた追い追いとねぇ~。

 ◇齊藤 哲也(さいとう・てつや)1959年(昭34)4月生まれ。元競輪選手(兵庫支部)。45期生の卒業チャンピオンとして80年にデビュー。S級で活躍も40歳で悪性リンパ腫により、03年7月やむなく引退(優勝25回)。スポニチ本紙予想コラムでは高配的中数知れず。アナ車券の達人!! 兵庫・サテライト阪神のアドバイザーとしても活躍。現在もガン闘病中のカリスマ的患者。

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