こんな人脈こんな話

シェ~!!選手控室は昔も今も“人間ジグソーパズル”ざんす

[ 2016年10月1日 05:30 ]

控室は今も昔も人間ジグソーパズル
Photo By スポニチ

 この前、某競輪場の選手控室をチラッと拝見したが、まぁーほんま、この景色だけは見事に昔のまんま。『えっ?どんなん?』へい、ほな皆さんもワテに付いてきなはれ。

 G1開催など多いときで170人、これらの選手全員が寝そべられるスペースの大広間が選手控室。て思えば『めちゃくちゃ広いやん』と思うよね?アホぬかせでございます。一人に与えられる陣地は毛布1枚分のみ。左右上下に隙間はなくギューギュー詰め。それも皆が同方向でなく上から見たら人間ジグソーパズルだ。巡り合わせでどこ向いても隣人の足の裏が自分に『くっさいけどコンチニハ』なんてこともある。

 圧迫感倍増させる要因が天井に張り巡らせてある碁盤の目のようなロープ。そこに、着てきた私服から汗まみれの練習着、バスタオルなどなど、干せる物は何でも干すのですわ。カゴが1つ支給されるがもちろん置くのは自分の陣地。で、なんといっても控室はアスリート特有の匂いを放つ。汗+マッサージオイル+消炎剤+足の裏+屁(へ)=目がショボショボ、鼻ツンツンの雑臭。匂いフェチこの指止~まれ。

 騒音がまた凄い。民放のテレビと実況のテレビ合わせて20台はあるかな?それらはガンガン鳴ってるしまた、ひっきりなしにかかる場内アナウンスのボリュームは大。でも声がバカでかい選手同士の会話がなんてったって一番やかましい。全国津々浦々の方言の音声多重であります。でも強い選手はこんな中でもグーグーとイビキかいて寝れる。これぐらいのずぶとさなければ大物にはなれんのです。

 前回、初挑戦した4コマ漫画は笑いをこらえながら描いたのに『南極1号ってなんなん?』と、あのオチを理解してくれたのはワテらの世代のオッサンのみ。ジェネレーションギャップきつぅ~おます。なるほどね……老若男女ざんすか……。(元競輪選手)

 ◆齊藤 哲也(さいとう・てつや)1959年(昭34)4月生まれの57歳。元競輪選手(兵庫支部)。45期生の卒業チャンピオンとして80年にデビュー。S級で活躍も40歳で悪性リンパ腫により、03年7月やむなく引退(優勝25回)。本紙予想コラムでは高配的中数知れず。アナ車券の達人!! 兵庫県、S阪神のアドバイザーとしても活躍。現在もガン闘病中のカリスマ的患者。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る