奨励会員が竜王戦6組で4強入り 15歳の山下三段が瀬川六段に勝利 四段昇段まであと2勝

[ 2024年4月16日 19:58 ]

山下数毅三段
Photo By スポニチ

 将棋の第37期竜王戦6組ランキング戦は16日、東京・将棋会館で奨励会員の山下数毅三段(15)が対局し、瀬川晶司六段(54)に99手で勝利した。振り駒の結果、先手は山下三段になり、戦型は雁木(がんぎ)に進んだ。序盤で交換した銀を59手目、瀬川陣へ打ち込んで飛車取り。逃げられたが、成銀として瀬川の右銀を取ってペースをつかんだ。

 五目焼きそば(紫金飯店)を味わった夕食休憩明け。駒台から角、さらに飛車と瀬川陣へ打ち付けて突如、寄せに入る。自陣からの飛車による王手に続き、金を一見タダにしか見えない瀬川王の背後へ放って決めに出た。驚異的な切れ味を発揮して投了へ追い込んだ。

 山下三段は3月までの半年間、総勢45人で2枠を争った第74回三段リーグで11勝7敗。前回第73回で13勝5敗の3位で次点となり、第74回は順位1位で臨んだが、中学卒業までに四段昇段を果たすことはできなかった。

 それでも第73回の次点で、三段から唯一出場資格を得た竜王戦。16年10月に四段になった藤井聡太王将(21)=8冠=に次ぐ中学生棋士こそ逃したが、すでに次点が1回があるため、竜王戦6組で優勝すれば、2回目の次点となりフリークラスでの四段昇段の権利を得る。進出を決めた準決勝では、安用寺孝功七段(49)と井出隼平五段(32)の勝者と対局する。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2024年4月16日のニュース