ソフトB・王会長 「山川は30発打つ」 練習視察で太鼓判 本人も意欲「最低ノルマだと思う」

[ 2024年3月22日 06:00 ]

打撃練習するソフトバンク・山川(撮影・成瀬 徹)
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 山川は打つ!ソフトバンク王貞治球団会長(83)が21日、ペイペイドームでの全体練習を視察し、山川穂高内野手(32)のシーズン30本塁打到達に太鼓判を押した。オープン戦では12球団トップの3本塁打、9打点を記録。打撃2冠の打棒がチームにもたらす“どすこい効果”にも期待を寄せた。山川は22年以来4度目となる30発クリアを最低ノルマに掲げた。

 一塁ベンチに座っていた王会長は、打撃練習後にポール間のダッシュを繰り返した山川を見守った。汗だくで引き揚げてきた右の大砲に対して「頑張って!」と拳を握ってエールを送ると、山川は笑顔でお礼して返した。

 「打線がいいよね。山川が、だいぶ調子上げてきてくれてるから。これまで右の打線が課題だったからね。普通にやってくれたら」

 チームはオープン戦14試合を消化して9勝4敗1分けで首位に立っている。チーム本塁打14、得点59はいずれも12球団トップ。山川は同じく新戦力のウォーカーらと並んで最多タイの3本塁打を放っている。9打点は単独トップで打撃2冠。王会長は「30発は十分に打つでしょう。山川は打つ」と不動の4番・山川の活躍を確信し、太鼓判を押した。

 帰り際に王会長の熱い期待を伝え聞いた山川は「本塁打30は最低(ノルマ)だと思う」と意欲を示した。シーズン30本塁打は、41本塁打で3度目の本塁打王に輝いた22年など過去3度記録しているが、「やるしかないじゃできない。感情、メンタルだけでは打てませんよ」と語るように簡単な数字ではない。「状態は本当に普通なので、あとはタイミングと準備。それができていれば。頭の整理と準備。それだけですね」。打席に向かうまでが重要だと説いた。

 きょう22日からの広島3連戦でオープン戦は終了する。チームは3試合連続で2桁安打を記録中。山川が3号2ランを含む3安打2打点だった19日の阪神戦は、オープン戦最多15安打と大砲が打てば打線は活気づく。王会長は本塁打パフォーマンスでおなじみ“どすこい効果”にも期待している。「去年より攻撃的な打線を組めるし、投手に負担がかからないから。刺激されて柳田も打つだろうし。近藤も、去年あれだけ打っているからね。絶対に、長打が増えると思うよね」と2024年型の強力打線に胸を躍らせていた。(井上 満夫)

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