カブス今永、ホットビー投手コーチ称賛「自分という投手をより深く理解できている」共同作業で着々と進化

[ 2024年3月22日 08:13 ]

カブスの今永
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 大リーグ公式サイトがカブスの今永昇太投手(30)が充実したキャンプを送っていると報じている。

 20日(日本時間21日)のジャイアンツ傘下のマイナーとの練習試合では、5・1回88球を投げ、5安打2四球1失点。初回甘く入ったスライダーを本塁打にされたが、すぐに改良。「あの後アジャストして、試合の最後の方は質の良いスライダーになっていた」と今永。本塁打を打たれた打者から、良くなったスライダーで三振。22人の打者から13三振を奪った。

 トミー・ホットビー投手コ―チは「ベテランだし、コミュニケーションを取っていて楽しい。データを見せながらなぜ我々がそのボールを有効と思うかを伝えると、ゲームできっちりやって見せてくれる」と称える。

 キャンプ中、特に取り組んでいるのは直球のアジャストで、ブルペンで集中して高めに投げる練習をする。日本では見逃されボールになるだけだったが、メジャーでは打者は振ってくる。そして今永の直球はとても良く動き、空振りを奪える。イアン・ゴームス捕手は「高めの直球は伸びがあるし、これは天賦の才能。エリートの直球だからもっと使えばいい」と励ます。

 ホットビーコーチと今永は共同作業で、持ち球をより質の高いものに進化させている。ビデオやデータを見ながら、威力のあるボールの輪郭について話し合い、投げている本人の感覚とすり合わせてる。本人が良いと感じていたのは右打者に対して、外に逃げて行く直球。しかしそうではなく、カットして伸びて行く方が、メジャーではよりエリートクラスの球になると説く。

 今永はその意見を聞き入れ、取り入れている。「日本でもコーチは素晴らしかったし、いろんなアドバイスを聞けたけど、こちらではビデオも使って自分という投手をより深く理解できている」と頷く。オープン戦のアスレチックス戦、4・1回で9奪三振。直球で高めを攻めた。途中それを振ってこなくなるとスプリッターで空振りを奪うようになった。クレイグ・カウンセル監督は「これでいい。素晴らしい」と満足している。

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