山本由伸 制球乱れ3回5失点 ストライク率は前回84.2%→56.9%「セットの感覚が良くなかった」

[ 2024年3月7日 06:35 ]

<ドジャース・ホワイトソックス>先発する山本(撮影・白鳥 佳樹)
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 ドジャースの山本由伸投手(25)が6日(日本時間7日)、アリゾナ州グレンデールでのホワイトソックス戦でオープン戦2度目の先発。大谷翔平投手(29)と初の同時出場となった一戦は、3回で3四球を含む6安打5失点と珍しく制球が乱れ、メジャー2度目の登板で初失点を喫した。

 前回登板では抜群の制球力を誇った山本だが、この日は制球が乱れた。先頭のベニテンディに中前打を許すと、2番モンカダに2度目の登板で初めて四球を与えた。3番ロベルト・ジュニアは右飛に打ち取ったが、4番ヒメネスにまたも四球を与えて1死満塁。5番ボーンに中犠飛を打ち上げられると、6番フレッチャーに遊撃への適時内野安打、7番デヨングには投手強襲の適時内野安打を許し、3失点した。

 2回も先頭の9番ロペスに四球を与え、早くも3つめの与四球。しかし、この後は1番ベニテンディを空振り三振。2番モンカダを空振り三振に仕留めた際に二盗こそ許したが、最後は2死二塁から3番ロベルト・ジュニアを力のある直球で右飛に打ち取って2回は無失点に抑えた。

 3回は2安打を許して1死一、二塁のピンチを招くと、7番デヨングの三塁線への難しい打球が三塁手・マンシーのグラブをすり抜けて左翼線へ転がり、2点適時二塁打となってさらに2点を失った。3回で毎回先頭打者に出塁を許すなど、6安打5失点、3四球、4奪三振の内容で降板した。最速は96マイル(約154キロ)だった。

 しかし、打線が大谷が2安打1打点、4回にはフリーマンの満塁弾が飛び出すなど7得点。山本の5失点をはね返す強力援護を見せた。

 山本は前回登板で2回19球でボール球はわずか3球でストライク率84.2%と持ち前の制球力を披露した。しかし、この日は58球でボール球は25球。ストライク率は56.9%と急激に低下した。山本は制球が乱れたことについて「ちょっとボール球が続いたり、フォアボール出したりであまりいいピッチングではなかったですけど、いろいろと試せたりしたので、結果はよくないけど感覚というかオープン戦ではよかったと思います。セットポジションの方が感覚は良くなかったですね」と振り返った。

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