ドジャースとの対戦が迫るパドレス いまだに解決されていない6つの課題とは

[ 2024年3月7日 10:49 ]

パドレスの松井裕樹(AP)
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 パドレスが開幕シリーズに向け韓国に飛び立つまであと1週間。6日(日本時間7日)大リーグ公式サイトがチームにはまだ解決すべき課題が6つも残っていると指摘している。

 (1)先発ローテーション投手と正外野手の補強。
 12月上旬にフアン・ソトをヤンキースにトレードした時、AJ・プレラー編成本部長はこの2つのポジションの補強について言及していた、しかし3か月たっても少ししか動けていない。ソウルシリーズの後でも補強はできるが、時間切れに近づきつつある。

 (2)期待の新人ジャクソン・メリル(20)を開幕スタメンで起用するのか?
 オープン戦はここまで9試合に出て25打数7安打3四球、打率・280、出塁率・357、長打率・360とまずまず。21年のドラフト一巡で、1Aよりも上のレベルでは46試合のプレー経験しかないから、今現在はスタメンに抜擢し、メジャーレベルの先発投手と対戦させ、どれくらいやれるか見極めようとしている。左翼手で起用する予定だが、6日は中堅手でも先発させてみた。20歳の若者に多くを求めすぎではないかとの声もあるが、球団首脳はメリルならやれると判断している。

 (3)ローテーション。
 ダルビッシュ有、ジョー・マスグローブ、マイケル・キングの3人は決まりだが、残りの2人は未定。右腕ジョニー・ブリト(26)は3試合に投げて防御率3・24、マシュー・ウォルドロン(27)は3試合で1・00の好成績でここまでは良い。一方で右腕ランディ・バスケス(25)は3試合で6・23、右腕ペドロ・アビラ(27)は3試合で9・82と乱調。しかしこの2人もまだチャンスはもらえる。

 (4)下位打線とベンチ。
 ソウルに行く野手の数は14人から15人。そのうち8枠は決まっているが、6、7枠は未定。未定の枠を12人以上で争っている。具体的には左翼、中堅、DHのレギュラーが未定、ベンチの3枠も、1枠をベテランのジュリクソン・プロファー外野手が埋めることしか決まっていない。メリル以外ではジェイコブ・マーシー外野手(22)、グラハム・ポーリー内野手(23)が若手有望株だが、マイク・シルト監督はトップクラスの有望株はスタメンで起用できるまではメジャーに昇格させたくない考えだ。ベンチ枠はプロファー外野手以外では、ホセ・アソカル外野手、エギ・ロサリオ内野手、マシュー・バッテン内野手らが有力候補だ。

 (5)マニー・マチャドは開幕戦で三塁を守れるのか?
 10月に肘の手術を受けたため、キャンプで守備練習は行っているが、オープン戦は全てDHで出場している。チームは慎重に肘の状態をモニターしており、ソウルシリーズには間に合わないかもしれない。チームもあわてさせない方針だ。マチャドがDHで出る場合、開幕三塁の候補者はポーリーかバッテン。しかしポーリーは守備が不安だし、バッテンは打撃力に疑問符が付く。

 (6)松井裕樹が間に合うのか?
 オープン戦のデビューでドジャースの3人の打者から3奪三振と圧倒したが、2月24日に腰の張りを訴え、10日間別メニューだった。5日に久しぶりにブルペンで投げたが、開幕に間に合うかどうかは時間との戦い。シーズンを通してセットアッパーで重要な役割を担って欲しいだけに、セットバックだけは避けたいところだ。

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